幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

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弔意表明は自主判断=故中曽根元首相の合同葬―加藤官房長官 ”公に忖度を求める通知!”

2020-10-15 14:17:44 | 社会
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-201015X440.html 2020/10/15時事通信
 加藤勝信官房長官は15日の記者会見で、故中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬に合わせ、文部科学省が全国の国立大学などに弔意表明を求める通知を出していたことについて「要望したもので、弔意表明を行うかどうかは関係機関で自主的に判断されることになる」と述べ、強制ではないとの認識を示した。

 教育基本法14条は、特定政党を支持するなどの政治教育を禁止している。これに関し、加藤氏は「公の機関として広く哀悼の意を表するよう協力を求める趣旨で、強制を伴うものではない」と強調。その上で「特定の政党を支持するための政治的活動に当たらず、文科省として教育の中立性を侵すものと考えていない」と述べ、問題ないとの考えを示した。

 加藤氏は、同様の通知をした過去の合同葬として、2000年の小渕恵三元首相、04年の鈴木善幸元首相、06年の橋本龍太郎元首相の事例を紹介。07年の宮沢喜一元首相の際に通知していないことに関しては「諸般の事情を踏まえ、一つ一つ判断している」と述べた。 

感想
きっと協力した大学には後々ご褒美が。
協力しなかった大学には、厳しい仕打ちが。

それを危惧する学長は”忖度”を選択。

これで強制していないと言えるのでしょうか?

政府の施策に意見を言う人は、学術会議員に選ばれない。
政府の施策を”よいしょ!”する人は、何の問題もなく選ばれる。

これが民主主義と言えるのでしょうか?

ただ、それを陣頭指揮で行っている自民党、菅首相を支持している人がいるからでしょう。
そういうことが行きつくところの一つが戦争です。

インパール作戦で3万人の7割近くが餓死と病気で亡くなっています。
無謀な作戦でした。
その作戦を企画立案した責任者は死なずに、かつ責任をとらされることなく生き延びました。
そういう政権を支持しているほとんどの人が、インパール作戦で亡くなったように自分たちに降りかかってくるのですが。

「エーミールと三人のふたご」エーリヒ・ケストナー作 ”愛する人の幸せを願う行動とは!”

2020-10-15 12:15:48 | 本の紹介
エーミールがたちが今度は道化師の仲間を助けるお話です。
母親の再婚の話も伴って、母と子の愛情の持ち方も出てきます。

・「だれかに聞いてほしいんだ。つらいんだ、わかる? 父さんのことは、ぜんぜんおぼえてない。ずっと、母さんとふたりきりだった。それが変わるなんて、考えたこともなかった。ぼくがお金をかせげるようになったら、いまよりきっとよくなるって、そればっかり考えてた。そしたら休暇には大旅行をしようって。まあ、大旅行でなくてもいいけど。広いところに住もうって。いい家具と、たくさんのいい本に囲まれてさ、週二回、家政婦さんに来てもらう。せんたく物はせんたく屋さんに出す。まあね、そんなことを考えてたんだ。なのに、そのかわりに、ある日突然、男の人があらわれて、母さんと結婚したいって言いだした。広いところ借りるのは? その人だ! 母さんと旅行するのは? その人だ! 家政婦をやとうのは? その人だ! その人が、かせぎ頭になるんだ。ぼくがいくらかせいだって、どうってことない。それどころか、ぼくは大学に行ってもいいんだってさ、その人が言ってた。その人が、いつもずっといる! そして、そのときから、母さんになにもかも言うってわけにはいかなくなる。たぶん母さんは、ぼくの言うことなんて、ぜんぜん興味ないよなんて、思ってしまうだろう。夜も眠れない。母さんが入ってくると、ふうーっなんてね、息してさ、寝たふりするんだ! ほんとは、わあわあ泣きたいのに! ちいさな子どもみたいに」 ・・・。エーミールは、友だちの顔をうかがった。
「おまえは自分かってだと思う。そう思わないか? おまえの母さんは、おまえの母さんだけじゃないんだ。ひとりの女の人でもあるんだ。おまえの父さんが死んでから、そのこと、おまえのためにずっと忘れてきたんだ。おまえがちいさかったからさ。でも、おまえも大きくなった。それで、おまえの母さんも、自分じしんのことをもう一度、考えてみる気になったんだよ。当然の権利だよ」
「ぼくもそういうふうに、日に百べんも、自分に言ってきかせてる。でも、そうすると悲しくなっちゃうんだ、わかるかな? ものすごくつらいんだ」
「人生に、ものすごくつらいことは、つきものさ。おれたちには、どうしようもない。でも、なんたって、おまえがつらいほうが、おまえの母さんがつらいより、ましだろ>」

・「お母さんがわたしにくれた手紙、ちょっとだけ、読んであげるね。ほんとは、こんなこと、しちゃいけないんだけど。でも、あなたにわかってもらいたいの。あなたは、母さんのことを、ちっともわかってないんだから」
おばあさんは、めがねをきちんとかけて、読んだ。
「イッシェケさんは、ほんとうに親切な、身持ちのかたい、いい方です。もしも再婚するなら、この人以外には考えられません。でも母さん、母さんだけに打ち明けますが、私は再婚するよりも、エーミールとふたりきりで暮らしていきたいのです。そんなこと、あの子はこれっぽっちも気づいてないし、これからもけっして気づかないでしょう。どうしたらいのでしょう? 私も生身の人間です、いつどうなるかわかりません、万が一、そんなことになったら、エーミールはどうなるのでしょう? 今後、わたしの収入がへるということも考えられます。じっさい、もうそうなっています。市場に、新しい美容院が店開きしました。美容師の奥さんが、近所のお店で買い物すれば、いきおいお店の奥さんたちは、その美容院に行きます。わたしは、息子の将来を考えないわけにはいきません。それより大切なことなど、ありません。わたしは、イェシュケさんのいい奥さんになります。そう、心に誓っています。イェシェケさんには、それだけの値打ちがあります。でも、わたしがほんとうに愛しているのは、わたしのかわいいひとり息子、エーミールだけです」
「あなたは、母さんだけを愛している。母さんは、あなただけを愛している。そして、おたがいがおたがいを、だましていた。愛しているからね。とってもあいしているのに、相手を誤解していた。人生は、そんなものだよ」
エーミールは、涙をふいて、おばあさんを見た。
「もう、どうしたらいいか、わかんないよ、おばあさん! 母さんがぼくのために結婚するのを、ぼく、だまって見ていられるかな? ぼくたちは、これからもずっと、ふたりきりでやっていきたいのに。どうしたらいいんだろう?」
「ふたつにひとつだね。エーミール。うちに帰って、結婚しないでって言うのが、ひとつ。そして、母さんとだきあう。そうすれば、ひとまず一件落着」
「もうひとつは?」
「あなたがお母さんになにも言わないこと! 死ぬまで、なにも言わないこと。でも、そうするなら、にこにこしながらだまっていること! 悲しそうな顔なんか、しちゃいけない! どっちにするかは、あなたしだい。でも、ひとつだけ言っとくけど、あなたは年をとる。これは、口に言うほど簡単なことじゃないのよ。あなたは、二、三年でふたり分のお金をかせげるようになるかしら? もしできるとしてもどこで? ノイシュタットで? むりですよ、エーミール。いつかはあなたも、家を出なければならなくなる。どうしても出なければならないということはなくても、やっぱり出るべきときは来るのよ! そうなったら、母さんはひとり。息子はいない。つれあいもいない。たったひとり。まだあるわ! あなたが十年そこらして結婚したらどうなる? 母親と若い奥さんがひとつ屋根の下に住むというのは、なかなかむつかしいの。わたしはよく知っている。経験があるからね。いちどは、奥さんとして。もういちどは、母親として」
おばあさんは、森ではなくて、過去をひたと見つめるようなまなざしになった。
「母さんが結婚するということは、あなたたちがおたがいに、犠牲をはらうということなの。でも、母さんが犠牲をはらうことになるって、わたしから聞いたなんて、母さんに知らせてはだめよ。あなたが犠牲をはらうことになるなんてことも、きづかれてはだめ! そうすれば、母さんがあなたのために引き受ける重荷は、あなたが母さんのために引き受ける重荷より軽くなる。わたしの言うこと、わかる? エーミール」
エーミールは、こくんとうなづいた。
「自分はすすんで大きな犠牲をはらっているのに、それはおくびにも出さないで、ひとの犠牲をありがたく受け入れるのは、簡単なことではないわ。そんなこと、だあれも知らないし、だれもほめてくれない。でも、いつかはきっと、そのおかげで相手はしあわせになる。それが、たったひとつのごほうびだわね」
おばあさんは立ち上がった。
「どちらでも、あなたの思ったとおりにしたらいい。よくよく考えてね。あなたひとりにしてあげるから」
エーミールは、はじけるように立ち上がった。
「ぼくも行くよ、おばあさん! どうするか決めた。ぼく、だまってる。死ぬまで」
おばあさんは、エーミールの目を見た、
「えらい! 今日あなたは大人になったのね! はやくおとなになった人は、長いことおとなでいられるよ。じゃあ、おばあさんが溝をとびこえるのを、助けてね」

感想
いろいろトラブルなど起きますが、仲間を助けたい気持ちは変わりません。
その思いと協力、そしてそれを理解してくれる大人がいること。
この大人はまさに子どもの心を大人になっても持ち続けている人なのでしょう。

愛する人の幸せを願うということ。
そのご褒美は、愛する人が幸せになるということ。
難しい!

「エミールと探偵たち」エーリヒ・ケストナー作 ”お話から学ぶこと”

「飛ぶ教室」エーリッヒ=ケストナー著 ”お話から人生を学ぶ”