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妻の話を聴く難しさ  言葉の背景の気持ちを聴く難しさ

2013-12-15 01:16:33 | インポート

女性からの話を聴くのは男性は苦手な人が多いかもしれません。女性の話を聴いていて、男性が犯し易い間違には以下があるようです。

男性は、

・直ぐに結論を聞きたがる(話が長いとそれで結論は?と急ぐに尋ねる)。

・解決案を話す(話を聴くより解決方法を言うとする)。

・繰り返しの話が多いのでまたかと思う(何度も聴いているので聴こうとしない)

女性は話をし聴いて貰うことがよくて、解決策を求めていない場合があるとのことです。先ずは聴いて欲しいようです。

さらに男性は関係ない人の話は聴けても、妻の話はなかなか聴けないです。何故なら妻は自分の話を聴いて貰うだけでなく、協力して自分の要望通りに夫に行動して欲しいからです。関係ない人は話を聴くだけで充分な場合が多いです。

人の話を聴くことはよくやっているのですが、妻の話を聴けないのは、人の話を聴く時は聴く気持ちで心の準備をしていますが、妻からは突然に話しかけられ聴く準備に入っていません。特に疲れて帰って来て話を聴くのはなかなか難しいです。

映画「ゼロ・グラビティ」の予告を見ていた妻が私に、「空気がないと音は聞こえないよね?」と尋ねて来ました。映画の予告で宇宙で二人が放りだされようとしているシーンでした。その時に、「そうだね」と受け答えしていたらよかったのですが、つい余計なことを言ってしまいました。「空気がなくても音は伝わるから」(物質があれば音は振動で伝わる)。

妻は宇宙の真空で、音が伝わらないことを言いたかったようです。私の言葉には、妻の知識の足らないことを見下しているようなニュアンスがあったようです。妻はカチンと来たようです。二人の会話を聞いていた娘が「二人はどっちもどっち」と。おかげで妻の怒りが治まりました。

言葉は難しいです。その言葉を相手がどう思うかを考えながら発するのが大切ですね。会話ではなかなか難しいですが、手紙やメールでは時間がありますから、この言葉を受け取ったら相手がどう思うかを少しでも考えてみるとコミュニケーションがよくなるように思います。

言葉を相手がどう受け取るかを考えることを、心理学用語で”エンビジョン”と言うそうです。相手がどう思うかを考えることをいつも心に留めながら言葉を選ぶことが大切なのだと思いました。それと、発せられた言葉の背景がどうだったのかにも思いを馳せることができるとよいのですが。

仏教の七施(7つの施し)の一つに”愛語”があります。一休禅師は何も人に与えるものがなかったので、この”愛語”を贈られたそうです。


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