・「昨日、〇〇社のAさんとふたりで飲みに行ったんだけどね、今日から新入社員が部署に配属されるんだって緊張していたよ」
ここから抽出できるトピックは、3つですね。
①「Aさんとふたりで飲みに行った」
②「新入社員の配属」
③「仕事での緊張」
この3つから、聴き手がどこにフォーカスして、展開していくかで、ゲームブックのように会話は変化していきます。
・「私の知らないことを教えてください」という気持ちで対面することで、聴きたいことも泉のようにわいてくるはずです。
・心から聴きたいと思える自分をつくる。これが、なによりも大切です。
・「自分はこの人のことが大好きで、ひとつでも多くのことを知りたいんだ」という気持ちを意識的に持つようにしてください。
・結局は、相手を尊重したり大切に思ったりする気持ち、真心がすべてです。
・「争わないし、受け入れない。でも受け止める」です。
・私が考える「相づち」
①共感する
言葉にしない頷き、表情による同調
②問う相づち
相手の話を映像としてイメージできるくらいまで問いを重ねる
③深める相づち
ジェン・スーさんの相づちがあったからこそ、「続ける美学」というテーマが浮かび上がってきたのです(桜林直子)
・会話は言葉で交わされるものですが、コミュニケーションは身体全体で行うものです。
・沈黙とは相手の所有する時間であり、本質をついた言葉が生み出されるために必要なものです。
・専門用語や業界用語などを質問に巧みに紛れ込ませて、「あなたと同じレベルの知識を持ち合わせていますよ」と暗に知らせるのです。
・絶対に避けたいNG対応が、「早口になること」です。
・相手の0.9倍速で話す。
・仲よくなりたい先輩へは「教えてください」を重ねる。
・ライフワークとしての朗読
20代の後半、アナウンサーとして自分には強みがないと絶望していた時期がありました。そんなとき、先輩アナウンサーからふいに「堀井は朗読がうまいね。もっとやってみたら?と言われたのです。それをもう地獄で見かけた蜘蛛の糸のようにたぐり、絶対に離さないぞと心に決めてここまでやって来ました。局アナ時代も、そしていまも、朗読は私の核となっています。一生をかけても極められる気がしないけれど、一生をかけて打ち込みたいもののひとつです。
・声は必ず変わります。自分が出したい声が、出せるようになります。
・声を育てる5つのトレーニング
①大きな声を出す
②母音を聴くトレーニング 母音を話す力=母音を聞き取る力
③母音トレーニング
・言葉から子音を省き、5つの母音だけで発生する練習
④舌を滑らかに動かすトレーニング
⑤腹式呼吸
・みなさんにはぜひ、TBSラジオの遠藤泰子さんの声を聴いていただきたいと思います。驚くべきことにもう79歳(2023年5月31日発行)でいらっしゃるのですが、すばらしい声です。
・堀井流のレッスン
①目指す話し方の人を見つける
②ワンフレーズずつシャドーイングする
③一緒にしゃべる
④ひとりでしゃべる
・小林秀雄さんのCD
「質問は難しい。うまく質問することはもう答えがいらないということでもある。(中略)ただ正しく聞くことはできる。だから正しく聞く、聞こうと、諸君考えてくれ。質問したら答えてくれると思うな」
感想;
阿川佐和子さんとの対談も掲載されています。
そこに小林秀雄さんのことが紹介されていました。
相手が話しているようで、実は聴き手が相手の話を展開させている場合もあるようです。
会話が、相手も自分も楽しかった。
そして何か学びになれば嬉しいですね。
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