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大谷翔平選手に日本ハムファイターズが行ったこと 古宮昇(共感の心理学メルマガ)

2022-11-12 08:34:08 | 社会
古宮昇(共感の心理学メルマガ)です。

大谷翔平選手は、今年も米大リーグですさまじい活躍でした。

大谷選手は花巻東高校のときから
バツグンの選手で、
米国大リーグからもスカウトたちが視察に来ていました。

彼も、高校を卒業したら米国に渡って
大リーグに挑戦する、と明言していました。

だから
日本のプロ野球チームはドラフトで彼を指名せず、
他の有望選手たちを指名しました。

その中で、
何十年に一度のものすごい高校生を見逃さない
リスクを冒したのが、日本ハムファイターズ。
唯一、大谷翔平選手を指名したのです。

ドラフト会議のあと、テレビで
指名された有望選手たちのインタビューが報道されます。

どの選手も、夢がかなった満面の笑みで
祝福ムードいっぱいのインタビュー。
ところが大谷君は違いました。
カタイ表情。暗いインタビュー。
口数も少ない。
「日本のプロ野球には行かない」
と明言していたにもかかわらず
日本ハム球団が強行指名したことに、
きっと怒っていたのでしょう。

日本ハムのスカウトたちがすぐ学校に出向きますが、
大谷君は会ってさえくれません。

スカウト部長が急いで資料を作りました。
それが「大谷翔平君ー夢への道しるべ」と題された冊子。

スカウトたちはそれを携えて
大谷君の自宅を訪れます。

何とか大谷君は会ってくれたそうですが、
表情は硬いまま。
ほとんど目も合わせてくれなかったそうです。
それでも粘り強く交渉するうち、
彼が少しずつ自分の気持ちを話すようになったそう。
そこでスカウト部長さんがその資料を手に
大谷君に説明を始めます。

その詳しい資料は、
世界のトップ選手になりたい、と願った
日本と韓国の若い有望な選手たちの
成功例と失敗例から分かることを伝えるもの。

野球だけではなく、卓球、レスリング、サッカーなど
他競技も含めた過去のデータを詳細に分析してあります。
そのデータをもとに、
大谷君が大リーグで成功するためには、
いきなり米国に行くよりも、
まず日本で実力と実績をつけてから
大リーグに挑戦するほうが
ずっとずっと成功の公算が高い、ということを
説得力をもって示しました。

その結果、大谷君は
固い決意をひるがえし、
日本ハムに入団することを選択したのです。

ちなみにその資料には、
「日本ハムに来てください」とは
一言も書かれていなかったそうです。
あくまで、
大谷君の夢を叶えるにはどうすればいいか、
ただそれだけが書かれていました。

日本ハム球団のスタウトがおこなったことは
人を動かすためにとても大切なことを
教えてくれています。

それは、
私たちは自分にとって本音で大切なことに
プラスになることをする、という
人間行動の最も大切な根本原則。

人があなたの言う通りにするのは、
そうするほうがその人にとって本音で大切なことに
プラスになる、と判断したとき。

あなただってそのはず。

その根本原則を無視して、
人にお願いしても、人はその通りにしません。

その根本原理を無視して
人に強制すると、
たとえその時は仕方なくおこなってくれたとしても、
そのしっぺ返しが必ずあなたに来ます。

そのとき、
「反抗的だ!」とか「私を裏切った!」とか
「自己中心的で私のことを考えてくれない!」
と怒りや悲しみや犠牲者意識になっても、
状況は好転しません。

相手にとって本音で大切なことを満たすことなく、
あなたにとって大切なことを満たさせようとすると
うまく行かないのです。

あなただって、そうされたら動かないはず。
もしくはいやいやその通りにしたあとで
ひそかに反抗したり、
今後はその人を避けたり
その人から心を閉ざしたりしてして、
結局はその相手にとばっちりが来ます。

人に何かをしてほしいとか、動いてほしいとき。
それをすることが、
自分にとって本音で大切なことに役立つ、
ということが分かったら、
その人は動きます。
それが人間行動の根本原理です。

相手にとって本音で大切なことは何かを知り
それを満たすこと。
それが思いやりです。
それをすればするほど、
家族も仕事も友だちも、
人間関係はうまく行きます。

あなたにたくさんの平和と幸せを願っています。

古宮昇(こみやのぼる)
● オフィシャルサイト
https://komiyanoboru.com/

感想
英会話教材のトップセールスマンは、相手が英会話を身につけてできる夢を語らせて、そしてその実現のために、この教材はこういう特徴がありますと説明するそうです。
あくまでも夢の実現を優先し、販売は後回しです。

相手のために必死で何とかしようとする気持ちは相手に伝わるのでしょう。

『夜と霧』の著者ヴィクトール・フランクルに深夜、知らない人から電話がかかって来たそうです。
悩みの相談でした。
後日相談者はこう言ったそうです。
「フランクルからのアドバイスは参考にならなかった。だが、高名な人が自分の話を深夜二時間もちゃんと聴いてくれて、いろいろ自分のために考えてくれたことがとても大きかった」
ロゴセラピーではバイザイン(傍らに居る)を大切にします。
相手のために何が大切かを考えて行動する。
そして何もできなくても、相手の傍らに居る。
何もできなくても、手を握ることは出来る。
手を通して温かさは必ず伝わります。
なによりも、一人でないと実感できるのではないでしょうか。

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