皆さんはどう思われたでしょうか?
私は何故今なのだろうかと思いました。高橋大輔選手のショートプログラムの曲になっています。日本音楽著作権協会(JASRAC)は佐村河内氏の曲の使用を急遽停止したとのことです。弁護士がTVでJASRACが停止しているのに使うと著作権法に抵触する恐れがあるとのことでした。ただ、新垣氏の会見で著作権は放棄していることから、佐村河内氏に著作権があるようです。
様々なニュースで、ゴーストライターがいることは音楽や書籍などでも言われています。また、音楽では合作もあるとのことです。有名な人の名前を使って世に出すことはやられているようです。有名人の名前を使うことで販売が増えるからでしょう。ただ、その場合はゴーストライターとして最後まで名前を出すことはありませんが。
記者会見で新垣氏は最初は軽い気持ちで、自分の作曲した曲が人々に聞いて貰えると思ったとのことですが、ゴーストライターとして自然な気持ちでもあるように思いました。ではなぜ今公表したのかですが、佐村河内氏が自伝を出し、明からに嘘を言っていることにこれ以上このままでいることに良心の呵責に耐えられなかったとのことでした。聞こえているのに聞こえないと偽って現代のベートーベンと言われている、交響曲第一番HIROSHIMAは元々違うタイトルで作曲依頼があり作ったら、別のタイトルで原爆被爆を騙ったものになっているなどどこまで嘘の上塗りが行くのかの不安に耐えれなかったこと、佐村河内氏のやることにこれ以上加担することが出来なかったとのことでした。
新垣氏は勇気を持って公表したと思います。著作権法は佐村河内氏が著作権を持っているようで問題なさそうです。詐欺罪の適用はなかなか難し点もあるとのことでした。ただ、TVでの弁護士のコメントでは民事での損害賠償はあるとのことでした。CDの販売停止・回収、佐村河内氏の記事のあった雑誌の販売停止、コンサートの中止・チケット払い戻しがあり、損害費用は数億になるのではないかとのことです。
新垣氏はもうこれ以上国民を騙すことはできないとのことで佐村河内氏に伝えた来たが、理解して貰えずに週刊文春での公表になりました。雑誌が出るとわかり、佐村河内氏の代理人が公表しました。
どこかの段階で少しづつ実態に合わせることはできなかったのかと思いました。もっと早い段階で合作で両者の名前で発表するとか。曲の構成は佐村河内氏がデザインされていたので、両者の作品と思いました。佐村河内氏が新垣氏の公表の意志が固いと判断し、今回の結果を招く前の準備、即ち雑誌でのインタビューは断る、コンサートは体調不良など理由に控えるなどしてから公表するなどができなかったのかと思いました。高橋選手の演技の前であり、その影響が心配でもあります。JASRACが演技前に使用許諾を早く判断して欲しく思います。
人は間違いを犯します。最初は小さなことだったことから始まることも多くあります。今回のようにそれがだんだん大きくなっていくと、どの段階で正すかは難しく勇気が要ります。それを早い段階で正すこと、それを行う勇気が必要です。早い段階で正さないとどんどん嘘のための嘘が増えて来ます。
チャップリンは、「人生に必要なのは、勇気と希望と少しのお金」と言いました。新垣氏は苦しくても勇気を持って自分の胸の内を公表しました。佐村河内氏にもきっとそうなった背景があったと思います。勇気を持って公表することが、佐村河内氏のこれからの人生に必要なのではないかと思いました。