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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

エール 第7週 ~今までにない朝ドラヒロイン! 音は裕一の有能マネージャーで、自分で道を切り拓く!

2020年05月16日 | その他ドラマ
 プリンス・佐藤久志(山崎育三郎)登場!

 頭脳明晰、眉目秀麗、神が与えた美しい声!
 音楽学校の女生徒がこんなふうに褒めているのを聞いて、
「それはちょっと褒めすぎじゃないかな?」(笑)

 音(二階堂ふみ)がため息をついていると、
「ため息は似合わないな。僕でよければ相談に乗るよ」(笑)

 音がオーディションに遅刻して来ると、
「あの時計はちょっとせっかちのようですね」(笑)

 絵に描いたような「王子様」っぷり!
 僕の知り合いに、山崎育三郞さんのおっかけをしている女性がいるんだけど、さぞ狂喜していることだろう。
 つーか、御手洗先生(古川雄大)といい、この作品、「少女漫画」要素、多すぎ!(笑)
 …………

 音さんも絶好調!
 カフェに行った裕一(窪田正孝)のワイシャツに口紅がついているのを発見して、
「何でなんてことないだろおぉぉぉーーーっ!?」
「お・ん・な!」
「あんたに布団なんかないわ!」

 そして翌朝──『ご飯の量、少ない攻撃!』(笑)

 結婚すると、女性は変わるよね……。
 恋愛時代のカノジョ感はたちまちなくなる……。
 もっとも裕一も『納豆攻撃』で反撃したが(笑)
 まあ、これが結婚生活の楽しさでもある。
 夫婦はこうして関係を紡いでいくのだろう。
 ……………

 音は裕一の有能マネージャーでもある。
 曲が採用されずに落ち込む裕一に「裕一さんなら大丈夫!」と励まし、
 契約書に印税前払い金の請求要件があるかを確認し、
 年俸が半額なると聞けば、廿日市さん(古田新太)に直談判に行く!

 過去、朝ドラヒロインには『ゲゲゲの女房』『まっさん』『まんぷく』など、夫を献身的に支える女性はいたが、音さんのように精力的に動く女性はいなかった。
 道を切り拓くのは夫であり、妻はそのフォローをするのが大半だった。
 でも、音さんは逆。
 彼女が道を切り拓いていく。

『歌手』という自分の人生を歩んでいるのも、音の特徴。
 今回も音楽学校の記念祭の『椿姫』のオーディションにチャレンジした。

 この作品の制作陣は『新しいヒロイン像』を狙ってるな。

 このように、音さんは多方面で戦っていて、ともかく忙しい。
 とんでもなくエネルギッシュで、たくましい女性!
 だから、二階堂ふみさんのあの力強い演技になる。
 でも、しっかり強弱をつけていて、音が暑苦しい人物になっていない。
 二階堂ふみさんはほんと上手い役者さんだなあ。

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エール 第6週 ~音は裕一の心のドアを叩き続ける 「きっと出会えるよ! 音楽が裕一さんを放っておくわけがない」

2020年05月09日 | その他ドラマ
 音(二階堂ふみ)は裕一(窪田正孝)の心のドアをノックし続ける。

 ふたりが教会で運命的な出会いをしていたことを知って、
「音楽だってそうだよ!
 きっと出会えるよ!
 音楽が裕一さんを放っておくわけがない」


 コロンブスレコードの仕事の話を持ってきた時は、
「もう1回挑戦しよう。
 裕一さんならやれる! きっとやれる!
 断ったら本当に終わっちゃうよ!
 いいの? 裕一さん」


 すごいパワーですね。
 裕一の才能を本気で信じている。
 だから、裕一の母親まさ(菊池桃子)が、
「音楽でこれ以上、裕一が傷つくのを見たくない」
「身の丈に合った幸せをつかんでほしい」
 と言っても、
「彼の身の丈は世界にとどろく音楽家です!」
 と反論する。

・裕一とその才能を信じていない母親まさ。
・裕一とその才能を信じている音。
 ふたりが裕一の幸せを願っているのは同じだが、裕一にとってうれしいのは音の言葉だ。
 まして養子先の権堂家の人間は、裕一を『跡取りをつくる存在』としか見ていない。
 これはつらいよね。    

 まさのせりふで印象的な言葉があった。
「選ばれる人って導かれていくものだと思うの」
 まさは、留学がダメになった裕一は
『音楽に導かれていない。だから普通の幸せを望むべきだ』と言っている。
 だが、裕一を『導いていく存在』はいる。
 それは、音だ。
 これまでも裕一は音楽を諦めそうになったが、そのたびに音が励まし、導いてくれた。

 裕一を導いていく存在=音。

 音がいれば、裕一は『選ばれる人』になれる。
 音楽の神は裕一に音を与えたのだ。

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エール 第5週 ~神回の連続! 二階堂ふみさんのぶっ壊れの顔芸をご覧あれ!(画像あり)

2020年05月01日 | その他ドラマ
 今週の朝ドラ『エール』。
 神回の連続でした!
 内容は、サブタイトルどおり、まさに「愛の狂騒曲」。
 というわけで、
 今回はグダグダ文章で書くより二階堂ふみさんの顔芸で素晴らしさを語りましょう!

 姉・吟(松井玲奈)とアジフライを取り合って、

 

 

 すると、裕一(窪田正孝)がいるのに気づいて、

 
 恋する人にアジフライを取り合う姿は見せたくないよね(笑)
 …………

 裕一を連れ戻しにやって来た父親・三郎(唐沢寿明)。
 ケンカが始まり、三郎の口に、母・光子(薬師丸ひろ子)が薄皮まんじゅうを突っ込むのを見て

 

 結婚話になり、結婚を止めたい三郎は音(二階堂ふみ)の悪口。
「一見、可愛く見えるが、慣れれば、どこにでもいる平凡な顔だぞ」
 すると──

 

 

 朝ドラ史上、こんなに大口を開けたヒロインがいたでしょうか?
 有村架純さん
 広瀬すずさん
 永野芽郁さん
 戸田恵梨香さん
 アイドル系ではない安藤サクラさんでも、こんな顔をしなかった。
 敢えて言えば、『あまちゃん』の、のんさんがそうかな?

 これが二階堂ふみさんの凄さである。
 もちろん、二階堂さんはこんな表情もできる。

 

 …………

 29日(水)の茶の間のシーンは唐沢寿明さん、薬師丸ひろ子さんもぶっ壊れてた!
 このシーン、放送をリアタイで見てたムロツヨシさんが絶賛してたみたいだけど、
 役者さんたちが相乗効果でどんどんぶっ壊れた演技をしていくのは見物です!
 こんな芝居合戦、滅多に見られるものではない。
 松井玲奈さんも貞子になった!(笑)

 
 妹の結婚話に「先を越されたわ」

 窪田正孝さんは役柄上、参加できなくて残念そうだった……。

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エール 第4週~文通が育む恋! ファ~ンタスティックな音楽を創造できる人は文章もハートもビューティフル!

2020年04月25日 | その他ドラマ
 文通で育む恋!
 御手洗先生(古川雄大)は音(二階堂ふみ)に来た手紙を読んで叫ぶ。

「まあぁ、ロマ~ンチック!
『いかにふたりの間が離れていても心は結ばれています。
 将来、日本楽団、否、世界楽団のトップに進む楽人になりましょう。
 今後、作曲するすべてをあなたに捧げます』
 やはりファ~ンタスティックな音楽を創造できる人は文章もハートもビューティフル!
 あなた、いい人と出会ったわ」

 御手洗先生、面白すぎ!
 何しろ「ミュージックティ」だもんな(笑)

 裕一(窪田正孝)はほんと芸術家でピュア!
 だって手紙だけで恋愛に突っ走れるんですよ!
 こういう文面はベートーヴェンの手紙とかに見られるけど、
 ベートーヴェンは18世紀・19世紀の人。古典派・ロマン派の音楽家。
 まあ、大正デモクラシーはこういう時代なのかな?
 明治の呪縛から解放されて、人々が人生を謳歌し始めた時代!

 溢れる情熱!
 抑えられない想い!
 ほとばしるドーパミン!
 恋をして音楽の着想が次々と浮かんで来る!
 一般人には「のぼせ上がっている」としか見えないが、
 芸術家にとって、恋と作品は切り離すことの出来ない両輪!
 どちらかが回らなくなったら動けない。あるいは迷走する。

 面白いキャラを設定しましたね。
 文通で恋を育むというのもいい。

 ヒロインの音はどちらかと言うと常識人だが、文通で熱くなってしまうような感性も持っている。
 芯があって力強いから、現実不適応の裕一とはいいコンビになりそう。

 さて次週、ふたりは出会って、どのような反応を見せるのか?
 ………

 そして三姉妹。
 最近の朝ドラは『三姉妹』がよく設定される。
『まんぷく』
『なつぞら』→なつを入れれば三姉妹
『スカーレット』
 おそらく三姉妹が一番バランスがいいのだろう。

 今作も
 結婚と恋愛願望が強い長女・吟( 松井玲奈)。
 自分の想いに突っ走るヒロイン・音。
 文学少女で鋭い分析をする三女・梅(森七菜)。

 個性豊かな、いい感じのバランスだ。
 彼女たちが繰り広げる恋愛ガールズトークは楽しい。
 三姉妹がうまく機能すると作品は良くなる。

 人の個性や考え方はさまざま。
 オーケストラの楽器のようにそれぞれの音色を奏でる。
 これらが合わさった時、美しいハーモニーも生まれれば不協和音も生まれる。

 さて、今作はどんな曲を披露してくれるのだろう。

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エール 第3週~芸術家は恋をする! 恋の喜びや苦さを噛みしめて音楽をつくる!

2020年04月18日 | その他ドラマ
 家の夫妻で音楽への道をあきらめなくてはならなくなった裕一(窪田正孝)。
 そんなポッカリと空いた心の穴を埋めたのが『恋愛』だった!

 芸術家ですね。
 芸術家は基本、実務に向かない。
 だから銀行の仕事はうわの空。
『音楽』があれば、心は満たされるのだが、『銀行の仕事』では満たされない。
 その結果、選んだのが『恋愛』!

 古今東西、芸術家は恋をする。
 恋愛にのめり込んで、心の中は嵐が吹きフラフラになる。
 疾風怒濤(シュトルム・ウント・ドラング)
 で、ベートーヴェンがそうであったようにフラれまくる。

 裕一の恋もそうだった。
 相手は海千山千のダンスホールの踊り子。
 とても裕一が太刀打ちできる女性ではない。
 で、この踊り子・志津さん(堀田真由)、実は裕一の小学校時代の同級生のとみだった。
 とみの家はお金持ちだったが、今は没落して、とみは踊り子生活。
 潜ってきた修羅場が違う。
 世間知らずの裕一など簡単に手玉に取れる。

 でも、こういう体験が裕一の音楽を懐の深いものにするんでしょうね。
 今回の情けない気持ち、哀しみ、理不尽、戸惑い、苦さが裕一の音楽を強くする。
 この体験で失恋の曲を書くことも出来る。

 まあ、残酷に裕一をフッた志津も裕一の境遇を知って、考えを変えるんでしょうけど。
 小学校の時から彼女は裕一にムカついていたが、ムカつくというのは気になっている証拠。

 それにしても堀田真由さん、お見事!
 志津みたいな半分悪女を的確に演じていた。
『3年A組』の真面目な女子高生役とは180度違う。

 無為な銀行員生活をおくる裕一の心のドアを叩く者もいた。
 同じく小学校時代の同級生・村野鉄男(中村蒼)だ。
 苦労して新聞記者になった鉄男は、詩人になることをあきらめていない。
 音楽をあきらめた裕一に「何をやってるんだ?」と叱咤する。

 さあ、裕一、どうする?
 心の穴を埋めるのは『音楽』だと思うんだけどな。

 裕一は基本ウジウジタイプなので見ていてじれったい。
 音(二階堂ふみ)のようにグイグイ引っ張ってくれる女性が必要なのかもしれない。

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エール 第2週~「目の前のことに全力を尽くしなさい」 言われて音は、ひとつのせりふに全力を傾ける!

2020年04月11日 | その他ドラマ
 第2週は、音ちゃん(清水香帆)の物語だった。
 なので主人公・裕一 (石田星空)の描写はなし!

 見事な語り口でしたね。
・お父さん(光石研)の事故死から立ち直る家族。
・学芸会の『竹取物語』の成功。
・家業(馬具工場)の経営危機と復活。
・音の歌うことへの関心。
・良子(田中里念)との友情。
 これらを1週間・5話で一気に解決して描き切った。
 ………

 さて、音ちゃん、すごいよ!

『竹取物語』でかぐや姫でなくて、おじいさん役になってしまったことに不満を持っていた音。
 ところが歌手・双浦環 (柴咲コウ)に
「どんなことがあっても出番に穴を空けちゃダメ。目の前のことに全力を尽くしなさい」
 と諭されると、
 おじいさんのたったひと言のせりふ『おおっ、これは何て可愛い子じゃ』を繰り返し練習する!
 そうそう、たったひと言のせりふでも表現の仕方はいろいろあって、表現によってニュアンスが全部違ってくるんですよね。
 研究の余地は大いにあり、たったひと言だからと軽んじてはいけない。
 神は細部に宿る。
 音は、ひとつのせりふ、ひとつの役に全力を尽くしている。
 だから芝居の練習で教師に「みんな、せりふ覚えてきたか?」と問われると、
「ハイ! イヤになるほど見て来ました!」(笑)

 音は他人の言葉を素直に吸収できる子なんですね。
 亡くなったお父さんの言葉もしっかり刻まれている。
「やらずに後悔するよりもやって後悔した方がいい」

 気難しい職人・岩城新平 (吉原光夫)に対しても怯むことがない。
 馬具工場が続けられることになって岩城が戻ってくると、
「岩城のやつ、『仕事があるって聞いたものだから戻ってきた』って、何なの!?」
 そして、しばらくすると、
「でも、まっ、いっか」←切り替え早っ!
 これがたくましさなんですよね。

 お母さんの光子 ( 薬師丸ひろ子)もたくましい。
 契約書が見つかると、賠償金のことに触れ、半ば脅迫で取引継続を迫る。
 そして、取引継続が決定すると──
「どうぞ今後ともごひいきに。
 女、子供ですけど」
 しっかり最後に『女、子供ですけど』と言っている(笑)
 光子はおっとりした性格だと思っていたけど、なかなか強い。

 音の姉と妹も面白い。
 姉の吟 (本間叶愛)は『可愛いお嫁さん』になりたい子。
 お洒落にも敏感。
 わりと普通な子だと思っていたが、時々しっかりしていて姉らしさを見せる。
 妹の梅 (新津ちせ)は眼鏡の文学少女。
 幼いのにすでに文学書を読んでいる。
 姉妹の中で一番クールで物事を客観的に見ている!

 この姉妹、楽しみだ。
 大人になると、
・音 →二階堂ふみ
・吟 →松井玲奈
・梅 →森七菜
『俺得』なキャスティングであります!

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エール 第1週~才能とは何か? 『人よりほんの少し努力するのがつらくなくて、ほんの少し簡単にできること』

2020年04月04日 | その他ドラマ
 担任教師の藤堂(森山直太朗)が主人公・裕一(石田星空)に尋ねる。

「小山、前に聞いたよな?
 得意なものは何か? って。
 見つかったんじゃないのか?
 人よりほんの少し努力するのがつらくなくて、ほんの少し簡単にできること。
 それがお前の得意なものだ。
 それが見つかればしがみつけ。
 必ず道は開く」


『人よりほんの少し努力するのがつらくなくて、ほんの少し簡単にできること』
 これが『才能』なんですね。
 裕一の場合は『音楽』。
 それまでは劣等感のかたまりで、どこにも居場所がなかった裕一。
 そんな裕一の才能が藤堂先生によって見出された。
 これは幸せなことだ。
 有り難いことだ。
 自分の子供の将来を思う時、この視点で考えてみるのもいいかもしれません。
 子供の『人よりほんの少し努力するのがつらくなくて、ほんの少し簡単にできること』は何か?
 …………

 裕一が初めて作曲するシーンもよかった。
 黒板を前にして、裕一の頭の中にさまざまな音がよみがえる。
・蓄音機の西洋音楽♪
・街のチンドン屋の奏でる音楽♪
・運動会のハモニカ演奏♪
・教会の聖歌隊が歌う聖歌♪
 それらが交差して裕一は黒板に勢いよく音符を書いていく!
 歓喜とときめきの瞬間!
 次から次へと浮かんでくる着想!
 音楽家の頭の中には、日常で聴いたさまざまな音がストックされている。

 これから裕一にはたくさんの試練や困難が襲って来るのだろう。
 だが、音楽があれば大丈夫だ。
 さまざまな試練を糧として、裕一は素晴らしい音楽を生み出していくに違いない。
 
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まだ結婚できない男 最終話~桑野さんには『言葉のドッジボール』をする女性が合っている。そしてラストは前回同様……

2019年12月11日 | その他ドラマ
 桑野さん(阿部寛)の設計した『快適なひとり暮らしをするための家』いいですよね。
 僕もこんな家がほしい。

・テレビ、食事、キッチンが学生時代の四畳半のアパートのように狭いスペースに一体となっている!
・トイレ、風呂、玄関まで歩いて5歩!
・趣味専用の部屋がある!
・棚だけの部屋もあり、自分の好きな物を置ける!
・鉄道模型が走れるようにすべての部屋に模型が通れる穴がある!(笑)

 まさに第1話のシンポジウムで桑野さんが語った『家が人に合わせる家』だ。
 一方、設計し直した『夫婦がお互いのプライベートを尊重しながら快適に暮らせる家』もいい。

 まどか先生(吉田羊)が言っていたように、
 家は人の生き方そのものなんですね。
 そして家が人を幸せにする。

 建築家・桑野信介の思いに触れて、まどか先生は心魅かれた様子。
 ……………

 法廷ではまどか先生とこんなやりとり。

桑野 「人は必ず誰かと暮らすに決まっている。
    そんな固定観念が女といっしょに暮らすなどという邪推を生んだんですよ!
    いくら自分がそうだからって、そういう主観は排除してこの場に立ってもらいたい!」
まどか「誰かと暮らしたい。ひとりは寂しいというのは人として自然な感情でしょう?」
桑野 「そうでない人間もいますよ」
まどか「ごく一部です!」
桑野 「異議あり!
    原告代理人は、ひとりが嫌だという個人的感情をぶつけています」(笑)

 桑野さんとまどか先生、法廷でもケンカしてる(笑)
 そして有希江さん(稲森いずみ)が看破したように、
「ケンカするってことは、ちゃんと向き合っている」ってことなんですよね。

 桑野さんには『言葉のドッジボール』をする女性が合っている。
 ファーストシーズンの夏美先生しかり、今回のまどか先生しかり。
 でも、ドッジボールだけではきついので、言葉のキャッチボールも必要。
 それを取り持ったのがドンサック・カレー味(笑)
まどか「これ、美味しいですよね」
桑野 「そうでしょう?」

 有希江さんは身を引いた感じかな?
 自分よりまどか先生の方が合っている、と思っている。
 自分と桑野さんがつき合ってもいずれ破綻する、とわかっている。
 まどか先生には「あなたをけしかけてみた」と言っていたが、ウソなんだろうな。
 早紀ちゃん(深川麻衣)の芝居の演出家が言っていたように『言葉はウソをつくもの』。
 ……………

 さて、今週のまいまい。

 
 桑野さんを論破して得意顔になるまいまい。
「殺人犯を演じるのに人殺しをしなきゃいけないってことないですよ」
 早紀ちゃん、成長したな。

 金田はやっくん(デビット伊東)と友達になったらしい(笑)
 やっくんのHPに後ろ姿が登場して、桑野さん「金田……!」
 もう、これ見られないのか……。
 ………………

 クライマックスは「来るぞ、来るぞ」と思って見ていました!
 ファーストシーズンの夏美先生への告白を見ていれば、桑野さんが次にとる行動は明白。
 案の定、まどか先生を「もうっ、変な人!」と怒らせてしまった(笑)

 桑野さんは、『男はつらいよ』の寅さんが必ずフラれるように、同じことを繰り返す。
 だから仮に続編がつくられても、独身でいるに違いない。
 今回のシリーズをファーストシーズンの焼き直しと批判する人がいるけれど、『結婚できない男』はいつまで経っても同じことを繰り返す桑野さんの物語。

 次にこの作品がつくられるのは5年後くらいかな?
 タイトルは『まだまだ結婚できない男』?

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本日、最終回 「まだ結婚できない男」~その底流には寅さんとウディ・アレンがあるらしい!

2019年12月10日 | その他ドラマ
 本日は『まだ結婚できない男』の最終回。
 脚本の尾崎将也さんが朝日新聞のインタビューに答えてて記事になっていた。

『寅さんとウディ・アレン、底流に ドラマ「まだ結婚できない男」』(朝日新聞)

 大工の棟梁とのケンカとか、この作品に「寅さん」へのリスペクトがあることは理解していたが、まさかウディ・アレンとは!?
 それはこういうことらしい。

「『アニーホール』(1977年)や『マンハッタン』(79年)あたりのウディ・アレンってすごく屈折していて、いちいち皮肉を言うんですよ。
 それを見て『これ、すごく面白いな』と思っていたら、だんだん自分自身に乗り移っていって、自分がそういう人間になっていく。
 それを今回桑野という人物に出している感じですね」

 なるほど~。
 桑野さんのルーツはウディ・アレンだったのか。
 ウディ・アレンの主人公たちは、すぐに新しい恋をしたり、別れた女性に未練たらたらであったりするが、桑野さんは逆。
 脚本の尾崎将也さんはきっとへそ曲がりで(?)、ウディ・アレンとは逆のことをしたかったんでしょうね。

 ………………

 尾崎さんが『男はつらいよ』で好きなシーンは、
 もらったメロンを一家で切り分けて食べる際、自分の分が忘れられていたため寅さんが怒る「メロン騒動」らしい。

 これ、僕も好き。
 寅さんと言えば、必ず思い出すシーン。

 あと僕が思い出すのは、
・お葬式の焼香のシーンで、寅さんが間違えて熱い香炭をつかんでしまい、「熱っ!」と言って放り投げた香炭がお坊さんの法衣の中に入るシーン(笑)
・写真を撮ってくれとカップルにカメラを渡された寅さんが「チーズ」ではなく「バター」と言ってしまうシーン(笑)
 本編とは関係ない、どうでもいいシーンを覚えてるんだよなあ。

 というわけで、
 寅さんといい、ウディ・アレンといい、僕は尾崎将也さんとかなりシンクロしています。
 こんな尾崎さんが書く『まだ結婚できない男』が面白くないわけがない。

 さて、今夜はいよいよ最終回です。


※参照記事
 『寅さんとウディ・アレン、底流に ドラマ「まだ結婚できない男」脚本・尾崎将也』(朝日新聞)

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まだ結婚できない男 第9話~桑野さん、素直になって他人を受け入れる! 『高速もんじゃ』で有希江さんとは急接近!?

2019年12月04日 | その他ドラマ
「見舞いに来てくれてありがとうございます」
「なかなか斬新な展開でよかったと伝えて下さい」
「勉強になります」

 桑野さん(阿部寛)が素直になった!(笑)
 今まで皮肉とウンチクでガードして他人を自分の世界に入れなかったのに受け入れた!

 こうなったのは、
 病気で倒れて気弱になったせいなのか?
 人生100年時代を前にして考えを改めたのか?
 別れた「あの女医」とのことを思い出したからなのか?

 いずれにしてもマドンナたちとの距離が縮まった。
 特に有希江さん(稲森いずみ)とは急接近!
 有希江さん、目が潤み、顔が火照って『恋する女』の顔になってる。
 一方、この急接近にまどか先生(吉田羊)は、本人は否定しているが、心穏やかではない様子。
 早紀ちゃん(深川麻衣)の芝居のように、ひとりの男をふたりの女性が奪い合う展開に?

 で、次回は最終回。
 全10話なのか……。
 ファーストシーズンは13話だったけど、3話分足りない気がするな。
 3話あれば、人間関係をもっと深く描けてた。
 さて、どうまとめるか?
 ………………

 さて、今週のまいまい。

 
 お芝居まいまい。
 迷いながらも真摯に芝居に取り組んでいる。
 本番の舞台では、客席に桑野さんがいるのを確認して動揺してしまった。
 以前、桑野さんに芝居のダメ出しをされて泣かされたトラウマがあるからなあ。

 爆笑シーンは、1分間のカメラFIXの長回しで描かれる桑野さんの『高速もんじゃ』!
 稲森いずみさん、こらえきれずに笑っている(笑)
 フツーならNGシーンだが、後ろからのカメラということもあり、採用したのか。
 遊び心のあるスタッフだな。こういうのスコ。

 やっくん(デビット伊東)とは相変わらず意気投合。
 やっくんの『ひとりバーベキュー』のHPを見て、
「薬丸、ひとりバーベキューか。楽しそうだな」(笑)
 離婚して、ひとりで快適に過ごす家の設計を求めて来たお客とも意気投合していたし、桑野さん、他人を受け入れるようになったようだが、『ひとりの生活』にもこだわりがあるようだ。
 確かに結婚にこだわるのは「人生の多様性を知らないやつ」だよね。

 金田はミニカーで登場。
「金田……!」
 脚本の尾崎将也さんとスタッフさん、あの手この手で、金田を登場させてますね。

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