ダッカ人質テロ、日本人７人殺害事件について考える～積極的平和主義のもたらすもの

　バングラデシュの首都ダッカの人質事件で亡くなった日本人７人の方にお悔やみ申し上げます。
　僕の身内もJICA関係の仕事で海外に赴任しているのですごく心配です。

　2015年、安倍首相はカイロで次のような演説をした。
「イスラム国と戦う周辺各国に２億ドルを支援いたします」
　これを受けて「イスラム国」は次のような声明を出した。
「これまで日本は、ＩＳの標的としての優先度は高くなかった。しかし、連合国を支援するという安倍晋三の無分別な公約によって、安倍晋三の愚かさによって、たとえどこにいようとも今はすべての日本人とその利益が、ＩＳ戦闘員らの標的となった」
　これが影響しているのだろうか？

　今回のテロで亡くなった方は、
「アイム・ジャパニーズ、ドント・シュート（私は日本人です、撃たないで）」
　と叫んだそうだが、〝日本人〟であることがもはや保険になっていないのかもしれない。
　かつて日本は＜アメリカと戦った国＞として、＜敗戦後、驚くべき経済発展をした国＞として、＜イスラム・キリスト教の争いとは無関係の国＞として、中東の人々から敬意を表されていたのに。
　日本人が来れば、豊かさをもたらしてくれると思われていたのに。

　何かを得れば何を失う。
　安倍首相の＜積極的平和主義＞。
　これは西側の一員として仕方のないことかもしれないが、首相は自分の決定や発言によって何が失われるのかを真剣に考えた方がいい。
　集団的自衛権の容認や憲法９条の改正についても同様。
　特にこの人はプラス面ばかりで、マイナス面に考えを馳せるってことが少なそうだからなぁ。
　マイナス面も考慮していれば、発言や行動はもっと慎重になるはず。

　安倍首相の＜破壊＞が今後の日本社会に何をもたらすのか？
　僕は不安でしょうがない。
　経済破綻、原発事故、格差の拡大、経済的徴兵制、戦争……。

　とりあえず、2020年の東京オリンピックは厳重な警備のもとにおこなわれるだろう。


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