平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「シャイロックの子供たち」~半沢直樹、花咲舞に続く新しい主人公が東京第一銀行に登場した!

2024年08月31日 | 職業ドラマ
 池井戸潤原作のドラマ『シャイロックの子供たち』を見た。
 舞台は東京第一銀行・長原支店。
 東京第一銀行には半沢直樹もいるし花咲舞もいるし、どんだけ人材豊富なんだよ!笑
 どんだけ不正や問題があるんだよ!笑

 以下、ややネタバレあり。
 …………………………………………………

 今作の重要ポイントは「謝礼金200万を受け取ってしまったこと」
・融資のおかげで、ある会社の事業が大成功。
・ある銀行員は社長から謝礼で200万円をもらう。
・しばらくすると事業がうまく行かなくなり会社が傾き始める。
・社長は銀行員に「不正融資」を求める。
・銀行員は断わるが、「200万のことをバラすぞ」と脅迫されて不正融資に応じてしまう。
・その後、銀行員は何度も不正融資をおこなうことになり……。

 ひとつの小さな誘惑に負けたことで起こる悲劇。
 これくらいたいしたことがないだろうと手を染めたことから傷口がどんどん拡がっていき、
 破滅に至る。
 人生の分かれ道や落とし穴はいろいろな所にある。

 教訓としたい。
 …………………………………………………

 主人公の西木雅博(井ノ原快彦)が魅力的だ。
 いわゆる、部下に慕われるいい人で、いかにもイノッチって感じ。
 過去に上司から理不尽な目に遭って出世の道を閉ざされたのだが、
 半沢直樹のように「倍返し」せず、淡々としている。

 上司の理不尽な要求に我慢できず激怒した銀行員・小山徹(森永悠希)に西木は休憩室で
 こんな言葉をかける。
「行ってるか?」
 小山と西木は釣りが趣味で、いっしょに釣りに行ったことがあるのだ。
 だから「行ってるか?」と尋ねた。
 普通なら「大丈夫か?」「お前の言ったことは間違っていない」と慰める所に「行ってるか?」と
 釣りの話をする。
 上手い台詞だと思う。
 これで西木の人柄と小山との関係がスーッと入って来る。

 西木のまわりにはプライベートを含めた周囲のさまざまな情報が入って来る。
「どうして西木さんにはいろいろな情報が入って来るんですか?」
 部下の北川愛理(西野七瀬)は尋ねる。
 すると西木は──
「みんなのことを信頼しているからだよ。
 信頼しているから、みんなも僕のことを信頼していろいろ話してくれる」

 これも深い言葉だな。
 僕なんか「人間不信」のかたまりだからなぁ。
 結果、世界をどんどん狭くしている。

 いい作品を見せてもらいました。
 銀行員のなぁちゃんもよかった。
 あんな行員さんがいたら毎日通う。笑

 半沢直樹、花咲舞に続いて東京第一銀行に「西木雅博」という新しいスターが登場した。


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