株を持たなければ版元になれない。
蔦重(横浜流星)は方向修正する。
鱗形屋の下で働き、暖簾分けをしてもらう戦略を採る。
今までは短期で結果が出たが、今回は長期戦略だ。
まあ、本編でも台詞で語られていましたが、
史実では軽い本(浮世絵・黄表紙・黄双紙)を売る「地本問屋」になるには株は要らないみたいなんですけどね。
硬い本(仏教書・儒学書・歴史書・医学書)を売る「書物問屋」になるには株は必要。
その株は幕府から「営業権」として購入する。
今で言うと許認可権。
株をお上から購入するというのは近世的だが、株の発想は今でも相撲の部屋制度の中に生きている。
近世は現代に近い社会なんですね。
ちなみに
「地本問屋」が扱う本は、今で言うとライトノベル。絵師さんの存在も重要だ。
「書物問屋」が扱う本は、学術書・教科書。
「問屋」は、日販・東販という感じか?
話が逸れてしまったが、蔦重のもうひとつの長期戦略は唐丸(渡邉斗翔)だ。
蔦重は唐丸を当代一の絵師にすることを諦めていない。
唐丸は必ず帰ってくると信じている。
絵師になることを諦めていないと蔦重は確信している。
・じっくり腰を据えて目の前の課題に挑むこと。
・大きな夢を見るが、地に足の着いた行動をすること。
蔦重はこれを学んだようだ。
同時に「株仲間の失敗」「唐丸を追い詰めてしまったこと」で自分の未熟さも学んだようだ。
蔦重の学びと歩みは止まらない。
……………………………………………………
今回のもうひとつのキイワードは『世の中をひっくり返す』。
田沼意次(渡辺謙)と平賀源内(安田顕)は「国を開けば世の中がひっくり返る」と考えている。
国を開けば、各地の港で外国と商取引がおこなわれ、街ができて宿屋や店が生まれ、新しい商品を生み出し、船をつくり、海外に行く者も出て来ると考えている。
確かに「世の中がひっくり返る壮大な構想」だ。
これを実現するには幕府という重しを除けなければいけないのだけれど……。
夢を見るのはタダだ。
蔦重も、規模は意次たちよりは小さいが、「世の中がひっくり返る構想」を生みだした。
唐丸を絵師として売り出す構想だ。
春信ら人気の絵師の完コピ→「この絵師は誰なんだ?」と世間が注目した所でお披露目。
これで世の中がひっくり返る!
蔦重も源内も意次もこうした壮大な夢を持っていると楽しいだろうな。
目の前の現実の苦労など何でもなくなる。
花の井(小芝風花)が語っていたが、
「楽しいことを考えるのがわっちらの流儀」
を彼らは体現している。
源内が語っていた
「自由にわがままに生きるのだから苦労は仕方がない」
も体現している。
※追記
源内は秩父でもうひとつの構想を考え出した。
秩父の鉱山事業→炭の製造事業→舟による運搬事業。
蔦重同様、次に源内が何をやってくれるのか、楽しみだ。
※参照サイト
地本問屋と書物問屋の違いとは?
蔦重(横浜流星)は方向修正する。
鱗形屋の下で働き、暖簾分けをしてもらう戦略を採る。
今までは短期で結果が出たが、今回は長期戦略だ。
まあ、本編でも台詞で語られていましたが、
史実では軽い本(浮世絵・黄表紙・黄双紙)を売る「地本問屋」になるには株は要らないみたいなんですけどね。
硬い本(仏教書・儒学書・歴史書・医学書)を売る「書物問屋」になるには株は必要。
その株は幕府から「営業権」として購入する。
今で言うと許認可権。
株をお上から購入するというのは近世的だが、株の発想は今でも相撲の部屋制度の中に生きている。
近世は現代に近い社会なんですね。
ちなみに
「地本問屋」が扱う本は、今で言うとライトノベル。絵師さんの存在も重要だ。
「書物問屋」が扱う本は、学術書・教科書。
「問屋」は、日販・東販という感じか?
話が逸れてしまったが、蔦重のもうひとつの長期戦略は唐丸(渡邉斗翔)だ。
蔦重は唐丸を当代一の絵師にすることを諦めていない。
唐丸は必ず帰ってくると信じている。
絵師になることを諦めていないと蔦重は確信している。
・じっくり腰を据えて目の前の課題に挑むこと。
・大きな夢を見るが、地に足の着いた行動をすること。
蔦重はこれを学んだようだ。
同時に「株仲間の失敗」「唐丸を追い詰めてしまったこと」で自分の未熟さも学んだようだ。
蔦重の学びと歩みは止まらない。
……………………………………………………
今回のもうひとつのキイワードは『世の中をひっくり返す』。
田沼意次(渡辺謙)と平賀源内(安田顕)は「国を開けば世の中がひっくり返る」と考えている。
国を開けば、各地の港で外国と商取引がおこなわれ、街ができて宿屋や店が生まれ、新しい商品を生み出し、船をつくり、海外に行く者も出て来ると考えている。
確かに「世の中がひっくり返る壮大な構想」だ。
これを実現するには幕府という重しを除けなければいけないのだけれど……。
夢を見るのはタダだ。
蔦重も、規模は意次たちよりは小さいが、「世の中がひっくり返る構想」を生みだした。
唐丸を絵師として売り出す構想だ。
春信ら人気の絵師の完コピ→「この絵師は誰なんだ?」と世間が注目した所でお披露目。
これで世の中がひっくり返る!
蔦重も源内も意次もこうした壮大な夢を持っていると楽しいだろうな。
目の前の現実の苦労など何でもなくなる。
花の井(小芝風花)が語っていたが、
「楽しいことを考えるのがわっちらの流儀」
を彼らは体現している。
源内が語っていた
「自由にわがままに生きるのだから苦労は仕方がない」
も体現している。
※追記
源内は秩父でもうひとつの構想を考え出した。
秩父の鉱山事業→炭の製造事業→舟による運搬事業。
蔦重同様、次に源内が何をやってくれるのか、楽しみだ。
※参照サイト
地本問屋と書物問屋の違いとは?
今回の実質的主役である唐丸、公式HPの人物紹介で記された「謎の少年」の「謎」とは未来の事かと思っていました。
過去(「素性」)については、「明和の大火で焼け出された孤児」ということで充分明らかで、「謎」は無いものと思っていましたが、「ゆすり浪人」につけ込まれるような事情があったのですね。
おそらく唐丸「少年」@渡邉斗翔くんとしては今回で一旦退場で、先になってから成人した姿(たとえば写楽?)で、実は唐丸だったということで戻ってくるのだろうと思います。
コウジさんの説どおり唐丸が写楽であったとしたならば、写楽の正体が不明であること、活動機関の短さ、突然現れ突然消えたことなどと、唐丸の過去の事情との間に関連があるのかもしれません。
今回、版元になれなかった重三郎は失意のさなか、おまけに平賀源内まで鉱山事業のトラブルのために取り込み中とあって皆多難。
唐丸の災難はタイミング的に最悪だったのが少々可哀想でした。
>鱗形屋の下で働き、暖簾分けをしてもらう戦略を採る。
「版元」問題についての結論、現時点ではこれが自然でしょうね。
鱗形屋孫兵衛についての公式HPの人物紹介では、「蔦重に初めて本格的な本づくりの仕事を任せるなど、商売の基礎を指南する。やがて蔦重が本格的に本屋業に乗り出すと一転、ライバル関係となり、激しい争いを繰り広げていく」とあります。
早速もう「ライバル関係となり、激しい争いを繰り広げていく」のかと思いましたが、それはもっと先のことのようです。
田沼意次と平賀源内とは「同志」のような関係。
重三郎も彼らの仲間に食い込むのでしょうか。
もっとも、この時代は「幕末」から見て一世紀前なので、開国論まで考えていたというのはやや大胆かと思いました。
いつもありがとうございます。
コミック『大奥』、意次・源内が出て来る8巻を読み終わりました。
サボンの手洗いとうがいで、風病(インフルエンザ)撃退。
そして蘭学の浸透。
蘭学の影響は大きかったようですね。
これが一世紀後の幕末に繋がる芽になる。
今作で田沼意次にスポットライトを当てたのはよかったです。
これでいろいろ繋がりました。
今作と『大奥』で吉宗が単なる『暴れん坊将軍』でないこともわかりました。笑
唐丸は成人となって帰って来るんでしょうね。
最近の研究では「写楽は役者だった」という説が出ているようなので、絵の上手い役者として再登場するのかもしれません。
一方、歌麿。
重三郎は「喜多川家」の養子らしいので、「喜多川歌麿」という類似点で、歌麿なのかもしれません。
ちなみにwikiに拠れば、重三郎の本名は「柯理(からまる)」
戯作の号は「蔦唐丸(つたのからまる)」。
脚本の森下佳子さんが孤児の少年に「唐丸」と名づけたのはなぜなのか?
鱗形屋孫兵衛とはライバル関係になるんですね。
さて、どのような展開が待っているのか?
>「大奥もの」「吉原もの」が苦手なのかもしれません
と、1話で仰っていたコウジさんがコミック「大奥」を読まれたのですね。
私は、
「大奥」も「吉原」も映像作品のみです。
同じよしながふみさんの「きのう、何食べた?」も映像しか知りません。
記憶が無いという孤児に唐丸と名付けたのは
単純に自分の名前の音だけを採ったとしか考えませんでした。
唐丸を演じた子役くん、利発そうで可愛かったですよね。
見納めが早くて残念でした。
某ブログで
開国がもたらしたものは「コレラ」の大流行とありましたが
「仁」に繋がりますね。
いつもありがとうございます。
TEPOさんのお薦めもあり、読んでみました。
映像も配信サービスで見られるのですが、課金制なんですよね……。
それと「きのう、何食べた?」もよしながさんなんですよね!
唐丸の名前の由来。
おっしゃるとおり、単純に蔦重が自分の名前をつけたと考えるのが、一番しっくり来ますよね。
>開国がもたらしたものは「コレラ」の大流行
これは「仁」の脚本の森下佳子さんだから書けたのかもしれませんね。