平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

銀河英雄伝説 第2話 「アスターテ会戦」~ラインハルト、中央突破作戦をヤンに逆手に取られて、 「何たる無様な陣形だ!」 

2018年04月14日 | コミック・アニメ・特撮
 銀河英雄伝説 第2話「アスターテ会戦」
 今回は同盟視点でした。

 ヤン・ウェンリーのCVは鈴村健一さん。
 若い感じのヤンになりましたね。

 逆にヤンの温かみがなくなったかな?
 前アニメシリーズでヤンを務めたのは故・富山敬さん。
 富山さんの声は〝温かみ〟や〝やさしさ〟がありましたからね。
 オールドファンとしては、どうしてもヤン=富山敬になってしまう。
 とはいえ、鈴村さんのヤンが回を重ねていくうちに、どう変わっていくか楽しみ。
 ………………

 物語では「アスターテ会戦」の名セリフを聞けました。

★まずはヤン。
 艦隊が指示どおり動かず作戦が失敗したらどうするか? と副官ラオに問われてこう語る。

「頭をかいて謝るさ」

 カ、カッケー!
 ヤンの洒脱な感じがよく現れている。
 ヤンは常にやわらかいんですよね。
 臨機応変、しっかりした戦術眼を持ちながら、物事はなるようにしかならないとも思っている。
 このゆったりとした腹の据わり方。

 私事ですが、仕事でまずい状況になった時、僕はヤンのこのせりふを思い出し、自分に言い聞かせていました。
「頭をかいて謝るさ」

★ラインハルトはこれ。
 中央突破作戦をヤンに逆手に取られ、両軍が互いに追いかけまわす陣形になった時のひと言。

「何たる無様な陣形だ!」

 ラインハルトには美学があるんですね。
 戦術も生活も、あらゆるものが整然として美しくなくてはならない。
 一方、ヤンは、被害少なく勝てばいいので〝無様な陣形〟など気にしない。
 逆にこの無様な陣形を楽しんでいる感じすらある。

 凡庸な作品なら、ここでのラインハルトのせりふは「敵にもなかなかの戦術家がいるようだな」みたいになったりするんですけど、今作では「何たる無様な陣形だ!」
 ラインハルトが〝美しさ〟で生きていることがよくわかります。

★3つめはキルヒアイス。
 同盟軍の艦隊の2/3を壊滅させたが、ヤンが率いる1/3の艦隊にしてやられたことを悔しがるラインハルトに

「これ以上お望みになるのはいささか欲深いというものです」

 ラインハルトは〝帝国乗っ取り〟というとんでもない野望を抱えているので、完全勝利できなかったことに満足できないんですね。
 それを冷静にたしなめるキルヒアイス。
 アクセルを踏みすぎるラインハルトの良いブレーキ役になっています。
 副官キルヒアイスがいるから、ラインハルトは暴走せずにいられる。
 ………………

 というわけで、今回のアスターテ会戦。
 ラインハルトとヤンが初めて遭遇し、ライバルと認め合ったエピソードでした。

 そう言えば、ラストでこんなやりとりもありましたね。
 
 ラインハルトが伝聞で、
『貴官の勇戦に敬意を表す。再戦の日まで壮健ならん』
 とヤンにメッセージを出したことに対して、ヤンは、
「勇戦と評してくれたか。恐縮するね」
 と言って伝聞に返事をしない。

 これまた、ふたりの性格の違いを表したやりとりですね。


※銀河英雄伝説PV第2弾はこちら
 銀河英雄伝説PV第2弾(YouTube)



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