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漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0290

2020-08-15 19:43:24 | 古今和歌集

ふくかぜの いろのちくさに みえつるは あきのこのはの ちればなりけり

吹く風の 色のちくさに 見えつるは 秋の木の葉の 散ればなりけり

 

よみ人知らず

 

 吹く風が色とりどりに見えるのは、秋の木の葉が散っているからなのだなあ。

 本来見えない(色がない)はずの風が色とりどりに見えた。それは、さまざまな色に染まった秋の木の葉が舞い散っているから、というわけですが、素直な感情と言うよりも、やや理屈と言うか、頭で考えたもののように私には思えました。