漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0293

2020-08-18 19:26:17 | 古今和歌集

もみぢばの ながれてとまる みなとには くれなゐふかき なみやたつらむ

もみぢ葉の 流れてとまる みなとには 紅深き 波や立つらむ

 

素性法師

 

 紅葉の葉が流れてたどり着く河口では、深い紅色の波が立っているだろうか。

 詞書には「・・・御屏風に竜田川に紅葉流れたるかたをかけりけるを題にてよめる」とあります。屏風に描かれた絵を題材として詠まれた、いわゆる「屏風歌」ですね。