漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0339

2020-10-03 19:14:48 | 古今和歌集

あらたまの としのをはりに なるごとに ゆきもわがみも ふりまさりつつ

あらたまの 年のをはりに なるごとに 雪もわが身も ふりまさりつつ


在原元方

 

 毎年、年の終わりになるたびに雪は降り、わが身も年老いていくことだ。

 「あらたまの」は、「年」「月」「日」などにかかる枕詞。「ふり」は「降り」と「古り」の掛詞ですね。一年の終わりを詠んだ歌が続いて、巻第六「冬歌」も残り三首です。