古今和歌集 0359 2020-10-23 19:39:29 | 古今和歌集 めづらしき こゑならなくに ほととぎす ここらのとしを あかずもあるかな めづらしき 声ならなくに ほととぎす ここらの年を あかずもあるかな 紀友則 珍しい声でもないのに、ほととぎすの鳴く声を毎年飽きずに聞いていることだ。 毎年変わることのないほととぎすの鳴く声を詠んだ歌は、0144、0159 にも。ほととぎすに限りませんが、ある時期に決まって見聞きできるからこそ、「またこの季節がやってきた」という感慨を人に抱かせますね。季節の風物詩というところでしょうか。