たちわかれ いなばのやまの みねにおふる まつとしきかば いまかへりこむ
立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む
在原行平
お別れをして私は因幡の国に去ってしまいますが、あちらの峰に生える松ではありませんが、あなたが私を待っていてくれると聞いたならば、すぐに帰ってきましょう。
業平の兄行平が 、つとに有名な歌で 0023 以来久々に登場。因幡国に地方官として赴任するに際して、都の人々との別れを惜しんで詠んだこの歌は、百人一首第16番にも採録されています。
この歌が古今和歌集巻八「離別歌」の巻頭。0405 まで41首の巻となります。引き続きおつきあいください。^^