山里に住む女、子の日する
あしひきの やまべのまつを かつみれば こころをのべに おもひやるかな
あしひきの 山辺の松を かつ見れば 心をのべに 思ひやるかな
山里に住む女が、子の日する
山辺の松を見ながら、その一方で小松の根を引く野辺に思いを馳せているのです。
第四句の「のべ」は「野辺」と「延べ」の掛詞になっています。「子の日」は「ねのび」と濁って読み、「根延び」に掛けて根が長く延びる小松を引き抜いたり若菜を摘んだりして、宴を催して長寿を祝う行事のことですね。
山里に住む女、子の日する
あしひきの やまべのまつを かつみれば こころをのべに おもひやるかな
あしひきの 山辺の松を かつ見れば 心をのべに 思ひやるかな
山里に住む女が、子の日する
山辺の松を見ながら、その一方で小松の根を引く野辺に思いを馳せているのです。
第四句の「のべ」は「野辺」と「延べ」の掛詞になっています。「子の日」は「ねのび」と濁って読み、「根延び」に掛けて根が長く延びる小松を引き抜いたり若菜を摘んだりして、宴を催して長寿を祝う行事のことですね。