漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 1070

2022-10-04 06:11:01 | 古今和歌集

しもとゆふ かづらきやまに ふるゆきの まなくときなく おもほゆるかな

しもとゆふ 葛城山に 降る雪の 間なく時なく 思ほゆるかな

 

よみ人知らず

 

 葛城山に降る雪のように、絶え間なくいつまでもあなたのことが思われるよ。

 詞書には「古き大和舞の歌」とあります。「大和舞」は、大嘗祭などの際に奉納される舞。第一句の「しもとゆふ」は、「葛城山」にかかる枕詞ですね。大歌所御歌であることを考えると、「思ほゆる」対象は愛する異性ではなく時の帝でしょうか。



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