あはれとも うしともものを おもふとき などかなみだの いとなかるらむ
あはれとも うしともものを 思ふ時 などか涙の いとなかるらむ
よみ人知らず
いとおしいと思ったり辛いと思ったりする時、どうして涙はいとまなく流れるのでしょう。
「なかる」は「なし」の連体形と「流る」の掛詞。「いと」は「暇(いとま)」の意と「大変」「はななだしく」の意の副詞の両義でしょうか。「あはれ」・「うし」という反対の感情に心が揺れつつ、涙はどちらの思いの時も変わらずに流れるという詠歌ですね。
あはれとも うしともものを おもふとき などかなみだの いとなかるらむ
あはれとも うしともものを 思ふ時 などか涙の いとなかるらむ
よみ人知らず
いとおしいと思ったり辛いと思ったりする時、どうして涙はいとまなく流れるのでしょう。
「なかる」は「なし」の連体形と「流る」の掛詞。「いと」は「暇(いとま)」の意と「大変」「はななだしく」の意の副詞の両義でしょうか。「あはれ」・「うし」という反対の感情に心が揺れつつ、涙はどちらの思いの時も変わらずに流れるという詠歌ですね。