f-ACホームページに歴代の愛車をフォルクスワーゲンに限定して紹介している。実はワーゲンフリークとして知られている私の昨年までの職業は道内大手の出版社で某自動車雑誌の編集長。ランニングにハマル前はクルマ大好きの「チョイ悪オヤジ」だった。23年間、出版業界に関わり、趣味でもある愛車の改造とドレスアップを楽しんでいたのでした。若かりし頃はノーマルでは鈍足車(遅い車)と言われるクルマのエンジンをチューニングし、スポーツカーを抜き去ることに快感を感じていました。
初めての愛車は昭和53年式三菱ギャランラムダ1600SL(絶版車)、2代目は改造目的で手に入れた52年式三菱ギャランラムダ2000GSR、この車は当時としては生産台数が少なく、三菱G52Bエンジンを積んでいました。このG52Bエンジン、当時、三菱の傑作車、初代ギャランGTOの最高グレードであるGSRに搭載されていたエンジンで、昭和51年の排ガス対策でパワーダウンしているものの、基本は排ガス対策を受ける前の三菱4G52型と共通する部分が多いエンジンでした。
52年式ギャランラムダ2000GSRのG52Bエンジンではエンジンチューニングに限界があり、どうしてもトヨタ、日産のスポーツカーに勝てない現実がありました。わたしは、掟破りのエンジン乗せ替えを決意し、基本設計が同じであれば、エンジンの載せ替えも可能と判断して、排ガス対策を受ける前の三菱4G52型エンジンを解体屋で購入(2万円)しました。
この解体屋で買った、古いエンジンを自宅ガレージで分解、HKS製の2.2?ピストン、ハイカム、ソレックスキャブ&タコ足、スポーツマフラー、その他の改造を施し、知り合いの工場でエンジンを載せ替えたのでした。考えたとおりに、エンジンマウントもミッションも「G52B」と「4G52」は共通でした。ただひとつの違いはオルターネーター(ダイナモ)だけでした。翌日、解体屋でダイナモを5.000円で購入。日本で一番速い三菱ギャランラムダ2200GSRの誕生でした。
2.000Kmの慣らし運転の後、石狩湾新港でタイムアタック。当時、新車で速いとされていた、ランサーターボ、トヨタの18RGエンジン(DOHC)搭載車、日産のノンターボ車ではわたしのラムダ改の前を走ることは出来ませんでした。当時、話題騒然!! 吸気音と排気音が奏でるサウンドは芸術品でした。まさにメカチューンの醍醐味。
昔話が長くなりましたが、そんなこんなで、国産車7台、輸入車5台を乗り継いで来ましたが、6代目のワーゲンを昨年10月に購入、この度、ライトチューニングが終了したのでお披露目します。不人気車として知る人ぞ知る「VWボーラいかリング仕様」です。
シルバーのセダンが「ボーラいかリング仕様」でオレンジの旧車が「ラムダ2.2GSR」ですが、30歳未満の人は「ラムダ?」でしょうね。なんせ30年以上前のクルマです。当時としては未来的な形で知られていました。コニーショック+強化サスで落とした車高にスッポリ収まっているホイールはハヤシストリートの8Jです。スピードスターと二分する人気で一世風靡した人気ホイールでした。
遅いクルマを速いクルマに・・・・ カッコ悪いクルマをスポーティーに見せるがコンセプトです。