色々なことを次から次へと忘れる一方で、一度耳に残ったフレーズがどうにも抜けず、気づくと仕事中に鼻歌か、ひょっとしたらいま口ずさんでいたかもと、向かいの同僚にこっそり尋ねる始末。まるで西武の優勝記念セールで松崎しげるの歌が頭から離れないのにも似て(あ、いや、わかる人だけでいいです )
このところ、これがそれ。ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番の冒頭部分。弱音で揺れるような弦の前奏が2小節、その後ピアノがオクターブでメロディーを弾き始めるのだが、使う音は隣り合う音わずか4つ、広がっても(上下に1つずつ加えて)6つだけ。しかもそれがほとんど繋がって一音ずつ上がったり下がったりする、この何とも言えない抒情性。
Horowitz Play Rachmaninov Piano Concerto No 3 1978 Mov 1Part1
ピアノは御年75歳のホロヴィッツ。手首をうんと下げて、指先だけでつま弾くかのようなタッチ。
同じ年にカーネギーホールで収録されたライブ録音のCDを買ったのは10年以上も前だが、以来この曲をホロヴィッツ以外で聴こうと思ったことは一度もない。
あーまた明日も頭の中をリピートしてるんだろうなぁ・・・
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番ピアノ・ソナタ第2番
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)
ユージン・オーマンディ指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
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