E. S. ガードナー(A. A. フェア)の Cool & Lam シリーズ第13作、Top of the Heap(1952年)読了。
やって来たのは、見るからに金持ちのぼんぼん。「先週の火曜日の夜、モーテルで一緒だった女性を探してほしい」というのがその依頼。ある事件の当事者として疑われそうなので、自分のアリバイを確保したいと言う。
早々にその女性は見つかったのだが、あまりにも出来すぎで逆に胡散臭い。ラム君が睨んだ通り、辿れば辿るほど、一体何が本当で何が嘘か分からなくなるいつもの展開。
そんな折、そのぼんぼんの父親が経営する銀行と繋がりの深い鉱山経営者が行方知れずになる。やがてその死体が発見された場所は、そのぼんぼん親子も会員の高級ヨットクラブの船のなかだった・・・
原題の "Heap" はあれこれ山積みの、つまり嘘で屋上屋を架すというニュアンス。毎度思うが、ハヤカワ文庫の『嘘から出た死体』という邦題も、原題に負けず劣らず言い得て妙。
A. A. Fair, a.k.a. E. S. Gardner,
Top of the Heap
(Kindle)
月に3冊とは素晴らしいです。
小生は月に2冊と3冊目は少しだけでした。
犯人が数名のままで絞れないまま読み続けた
ことのほうが多かったです。
先月で山釣りが終わり、
裏山散歩と読書と美術館巡りと株とキノコ採り等等の
予定です。
文泉
いつでもどこでも気軽に取り出せて邪魔にならないので、
ちょこちょこ読みの頻度が格段に増えています。
勿論、文体に慣れてきたこともあるのでしょうが、
話の展開に乗ってスピードを上げて読んでいても、
前に戻って読み返すこともほとんどなくなった気がします。
何よりもストーリーが面白いので、全く苦になりません。
この調子でシリーズ全作読破を目指します