Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

京都逍遥 (その3)

2018年05月30日 | 

この日の夜は、粟田口の「美濃吉本店 竹茂楼」へ。

料理は調理、調理は下ごしらえと、いちいち蒙を啓かれることばかり。

                    

三条通りを蹴上に向かう途中、岡崎通を左に曲がって坂を少し下りたところ。その名の通り竹が生い茂る。



個室に通されて、まずは白湯を一杯。ひざ掛けにどうぞといただいた手拭いには、創業当時(享保年間)川魚料理の店だった頃の様子が描かれている。



先付。青もみじの奥は鯖の粽寿司と車海老。右は芋茎やセロリの胡麻和え、左は蛸ともずくの酢の物。皐月=端午の節句に因んで、お盆は袴の形、右の器は矢羽の形。



鯖の粽寿司。色々な加減が全てちょうどいい。



椀は鱧の濃漿(こくしょう)、白味噌仕立て。牛蒡の風味が軽い。



お造りは初かつおと縞鯵。京都にいる間に食べた魚料理のなかで、このお刺身二種がピカイチ。



お造り、もう一種は鯉の洗い。これまであまり食べたことがなかったが、鯉がこんなに美味いとは驚き。器の柄が鯉のぼりというのも洒落ている。



黒毛和牛の旨味鍋。板さんが部屋に来て、小鍋でさっと煮てくれる。実山椒の風味が清々しい。



焼き物は稚鮎。もちろん頭からバリバリ齧りつく。



焼き茄子には雲丹と、すっぽんのジュレ。



ご飯は鰻の蒲焼。脂ではなく身の味がする。大好き。



果物はキウイとメロン。



水ようかんも板さんの手作り。



お薄をいただいて終了。



美濃吉本店 竹茂楼
京都市左京区粟田口鳥居町65

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