美術の教科書や画集に載っている絵には収蔵先が書いてあるが、頻繁に出てくる美術館やコレクションは決まっているので、色々見ているうちに何とはなしに頭に入ってくる。
フィリップス・コレクションもそのひとつだが、それがいま大挙して三菱一号館美術館にやって来ている。
深く暗い黒のドーミエ、珍しく厚塗りのコンスタブル、まるで生身の置物のようなスペイン舞踊団を描いたマネ、静物と風景画1点ずつだが存在感抜群のセザンヌ、麗しき愛人ドラ・マールを描いたピカソ、他にもココシュカやニコラ・ド・スタール等々、どれもこれも見ごたえ十分。
個人的なイチ押しはドガのこの油彩。まるでモノクロ写真のような淡い色遣いで切り取られたその一瞬。
(エドガー・ドガ「リハーサル室での踊りの稽古」1870-72年)
会期は2月11日まで(巡回はなく東京のみの開催)。
フィリップス・コレクション展
2018年10月17日~2019年2月11日
三菱一号館美術館
オールスター戦並みの展示で、圧巻です。
財力にモノを言わせて買い漁ったというのではなく、
ちゃんと見て、残すべきものを選んでいるというか。
勿論それは財力があったからこそなのでしょうが、
こうしてそのコレクションを見られる幸せを満喫しました。
フィリップス・コレクション展
いいーなー
巡回はなさそうです。
コンスタンブル、ピカソ、マネ等等の
作品が展示されている。
イイーナー、イイーナー^
文泉