Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

アイリッシュ・コーヒー

2011年02月20日 | お酒・飲み物

先日某所でとても美味しいアイリッシュ・コーヒーを飲んだのですが、それを何とか自分の家でも再現できないものかと色々試しています。

その時飲んだアイリッシュ・コーヒーのレシピと作り方はだいたい頭に入っているのですが、ひょっとしたらそれはそのバーテンダーさんのオリジナルかも知れず、今度伺った時にちゃんと聞いてからでないとこんなところにアップできないと思っています。

ひと頃(今でも?)アイリッシュ・コーヒーと言えばちょっとした喫茶店や珈琲専門店で出されるものを飲まれたことがある方も多いと思いますが、実はバーでもれっきとしたカクテルの一つとしてオーダーできます。

但し、作り方やそのスタイルにバリエーションが多いのもこのカクテルの特徴で、例えばYouTubeでも色々な作り方が紹介されています。逆に、素人の多少乱暴な言い方をお許し頂くなら、どんな風に作っても構わない(所詮家で飲むのですから)と解釈することができなくもなく、そんな訳でそれ以来週末になると色々な作り方を試しています。

初めて作った時は、手持ちがスコッチしかなかったので正確には「ゲーリック・コーヒー」(「ゲール(語)」はアイルランドやスコットランドの伝統的な言語のこと)。但しこれは大失敗。エスプレッソを作るビアレッティの上のポットの部分にあらかじめウィスキーを入れて、下から火を焚いてコーヒーを抽出したのですが、当たり前ですがウィスキーに熱が加わりすぎて、アルコール分が飛ぶどころか変にいがらっぽい苦味が出てしまいました。

かと言って、ウィスキーを冷えたまま入れることは面白くない(上手に火に掛けると香りが増すことは経験済みだったので)と、どこにどのタイミングでウィスキーを加えるか、いくつか試してみました。

そのうち、ウィスキーもスコッチではなくアイリッシュを買うべしと思い、ゲットしてきたのが冒頭の写真。ブッシュミルズは、1608年に時のイングランド王ジェームズ1世から蒸留免許を受けた、世界最古の蒸留所として知られています。

ラベルの下にポットスチルの絵が3つあるのは、アイリッシュ・ウィスキーに独特の製法で、蒸留を3回行うことを示しています。



また、通常のシングルモルトでは原料の大麦の発芽を止める際にピート(泥炭)が使われ、その独特のスモーキーな風味がウィスキーの性格に一役買っていますが、ここアイルランドではピートの代わりに石炭を使うため、アイラモルト等とは決定的に違うまろやかな、どちらかというと甘いバニラのような香りがします。

ブッシュミルズはシングルモルトで有名ですが、このボトルは通称「ホワイト」と呼ばれるブレンデッド。甘い香りはそのままで、シングルモルトよりも柔らか、マイルドな味わいです。

さてそれでアイリッシュ・コーヒーですが、このブッシュミルズを使って何度か試してみた結果、今のところこういう作り方に落ちついています。

まず耐熱グラスに砂糖を入れ、そこにブッシュミルズを適量。少しかき混ぜたところで冷たい牛乳を注ぎ、そのまま電子レンジへ。何度くらいまで温まっているのか電子レンジ任せなので詳しくは分かりませんが、温まったところで今度はスプーンを使ってしっかりかき混ぜ、砂糖が全て溶けたところで、こいつを使ってしっかり泡立て。その上から、一方で沸かしていたエスプレッソを注ぐと完成。



アイリッシュ・コーヒーもどき、もしくはアイリッシュ・カプチーノって感じですが、これがなかなか美味しいです。ウィスキーの風味もきちんと残っていますし、何だか気持ちがほぐれる良い香りです。アイリッシュ・コーヒーは本来生クリームを使うものなのでしょうが、家で週末に何杯か作るのに生クリームを買って泡立てるのはちょっと不経済。何だか代用だらけの「もどき」ではありますが、これからまた改良を重ねて行きたいと思っています

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2 コメント

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さすが、、、 (かっしー)
2011-02-21 22:43:35
オレにはBUSHMILLSでここまで記事を膨らませる事は出来ひん。。。
_| ̄|○

んもう、飲んで寝ちゃうもんねw
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かっしーさん (魚花)
2011-02-21 23:28:51
長々と書けばいいってもんじゃないとは思っているんですが、
伝えたいことを丁寧に書こうとするといつもこうなってしまいます。

もちっと学習しないとね
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