出来上がったばかりのロッドを持って、釣りに行って来ました。
折しも今日から高速道路が割引になったばかり。行きは早朝なのでいつも通り空いていましたが、帰りは高速もいつもより車が多く、さらに下道に下りたら下りたでどこも大渋滞。結局、行きの倍の時間が掛ってしまいました。やれやれ、へとへとです。
今日行って来たのは相模湾。ライトタックル五目という乗合が出ています。本命はイサキなのですが、まだ少し時期が早いのか、このところはあまり上がっていません。それは承知の上で、ともかく新しいロッドを試したくて、今週はずっとうずうずしていました。
釣果を先に言ってしまえば、結局イサキはゼロ。アジが3尾(マアジ1尾、ムロアジ2尾)、メジナ1尾という超貧果
なので、釣りの上手な方のブログのような華々しい報告を期待しておられる方には「ごめんなさい」と申し上げるしかありません。
今日の釣りは、アミエビのコマセを使ったシャクリ釣りです。出船前、半解凍のコマセブロックを少しずつ分けて貰ってセッティング。
仕掛けは市販のものを使いました。3本バリで、上の2本にウィリー(ナイロンの色糸)、一番下のハリが空になっていてここにオキアミ(コマセよりも大きなエビ)を刺します。
この仕掛けをコマセカゴ(ビシ)に付けた片テンビンの先に結ぶのですが、その長さ何と2.5m。この捌きがうまくいかず、何度も手前マツリに悩まされました。
釣り開始。船長からのアナウンスで「コマセカゴは下を閉めて、上を半分くらい開けて」と言われたのですが、はて上はともかく、下を閉める?どこで?
(左下が閉まった状態、右上が開いた状態。)
始めのうちはこのまま使っていたのですが、コマセがなくなるのがやけに早く、これはきっと間違っているに違いないと確信した私は、恐る恐る左隣の方に「すみません、どうやるのか教えて頂けませんか?」と聞いてみました。するとその方はにっこり笑って「この上の黒いつまみを回すんですよ」と教えてくれました。
なるほど、こうやって、竿を振った時だけコマセが少しずつポロポロと出るようにする訳です。コマセがたくさん出過ぎても、魚がコマセばかり食ってしまうのでいけないとのこと。そんなことも、このお隣の方から教えて頂きました。
今日は両隣りにベテランの方がおられ、コンスタントにアジやイサキ、メジナをあげていきます。私は傍らで同じようにしゃくっては巻き、巻いてはしゃくることを繰り返すのですが、何故か私のところだけ魚が回ってきません。
今日は珍しく途中で何も食べずにひたすらしゃくり続けたのですが、結局一番の敗因は、タナ取りのまずさにあったようです。私はライトジギングで使うような10mごとのマーキングがあるラインを使っていたのですが、根の荒いところを狙うため、タナの指示が水面から何メートルという風に出されます。たとえリール2巻きで1mと見当をつけたところで、指示ダナのレンジの中で上下動を繰り返していれば、タナがボケてくるのも必然。完全に準備ミスです。
それでも一度だけイサキを掛けました。船べりまで上げて茶色い背中を確認し、さあ取り込もうというところで、先にビシを取ってその先の仕掛けをたぐろうとした際、テンションが緩んでバレてしまいました。逃がした魚は大きいと言いますが、私にとっては生涯初イサキ。あえなく幻となってしまいました。
一方で、嬉しいこともありました。実は私、メジナは今日初めて釣りました。子供の頃、防波堤のカゴ釣りか何かでベイビーサイズを釣ったことはありましたが、磯釣りで見るようなサイズは生まれて初めてです。この時は珍しくタナが合ったのでしょう、コマセを振って竿を止め、食わせのタイミングを計ったところ、ガツ、ガツンと下へ突っ込む引き。一瞬何が起こったのか分かりませんでしたが、ちょうど周りでもメジナが上がっていたのでもしやと思い、慎重に巻いて取り込みました。
これが私の初メジナ。正確には、エラブタの後ろが黒いので、クロメジナという名前です。大きさは29cmでしたが、掛った時はもっと大きな魚だと思いました。体の大きさの割に力が強く、引きもシャープです。磯釣りをされる方がハマる理由が少し分かったような気がします。
という訳で、残念ながら数は釣れませんでしたが、今日は今日で素晴らしい経験でした。百聞は一見に如かずと言いますが、いくら本やネットで下調べをしたところで、一度実際にやってみることには敵いません。長い仕掛けの捌き方、コマセの振り方、エサの付け方、どれをとってもそこには先人の長い経験に基づいたセオリーがあります。今日の私は、まるでカラカラに乾いた地面が恵みの雨を吸収するように、教えて頂いたこと、自分でやってみたこと全てを頭と体に刻みました。
もうひとつ。今日左隣に居られた方との出会いです。コマセカゴのことは上に書きましたが、その他にも、イサキの場で私一人だけ釣れなかった時間帯に、私が思いあまって「(タナは)20mくらいですか?」とお聞きすると、「いや、もう少し下ですよ。30m過ぎまで落としてから上げてきてみて」と教えて下さいました。
当たりダナを聞くなんて、普通なら無視されるのがオチです。しかしこの方は、この件以外にも、私が聞いたこと全てに快く答えて下さいました。こんな釣り人になりたいと、心からそう思ったのです。ご本人のご了解は頂いておりませんが、お顔がはっきり写っていないので、ブログに貼ってもお許し頂けるでしょう。イサキ釣り歴30年、私の心の師匠です。
さて、長くなりましたが、今日の釣行記はこれで終わりです。コマセの匂いが染みついた指先も、コマセを振りすぎて既に筋肉痛の両腕も、私が吸収した経験の賜物です。洗心さんのお言葉を借りれば、「これでまた明日から頑張れる。」
心地よい疲れとともに、いま確かにそう思います
西の方ではグレですねぇ。
私も地元ではグレと言ってましたが、
その頃は投げ釣りばかりだったので、
釣れたことはありませんでした。
今回は1尾しか釣れませんでしたが、
大きさの割によく引きましたし、堪能しました。
お台場でこのサイズが釣れたらニュースでしょうね(笑)
高校生のころ四国に住んでて
年に何度か宇和島にグレ釣りに行ってました。
船宿の朝飯で甘くて醤油かけて飲んだ
愛媛の麦味噌の味噌汁の味を思い出します。
そういえば去年お台場の堤防でも手のひらサイズの
メジナが釣れてました。
この位のサイズも釣れてくれないかと妄想しております(笑)
昨日は魚はあまり釣れませんでしたが、
本当にいい経験でした。
ビルダーズミーティングには、話のネタに
昨日の船竿も持って行こうと思ってます。
仰る通り、今週も頑張れます、きっと(笑)
来週はいよいよ“ビルダーズ・ミーティング”です
いやが上にも1週間がんばれちゃいますね(笑)
かく言う私は今日も仕事です(涙)
何とか午前中に片付けて
午後からでも・・・