相変わらず昼休みのどら焼きツアーに勤しんでいるワタクシですが、そのメインルートの一つ、日本橋小舟町の清寿軒は、もともと羊羹で知ったお店でした。
昨日もちょっとお遣い物にしたいと思い、寄ってきました。買ったのは本練りと小倉の2本で、それとは別に自宅用に本練りを1本、買いました。(因みにここ清寿軒では羊羹のことを「羊肝」、本練りのことを「本煉」と書いています。)
写真がその本練りで、ご覧の通り色は何とも言えない飴色をしています。羊羹というと黒いものだと思い込んでいた私は、ここの本練りを初めて見た時、違う食べ物かと思ってびっくりしました。
和菓子の甘さと洋菓子の甘さの決定的な違いは、その軽さ重さにあると思っているのですが、ここの羊羹はまさにその軽さの極致。と言って、決して甘さが足らないとか不満がある訳ではありません。どちらかと言うと、林檎や柿などの果物の甘さに近い、さっぱりとしてしつこくない甘さです。冷やすとその上品な甘さがさらに引き立ち、ここに温かいお茶があればもう最高。
いくらでも食べれるので、我が家ではたいてい一晩でなくなってしまいます。
東京で羊羹と言えば味も値段も「とらや」が一番だと言う人が多いと思うのですが、この練り羊羹に関しては清寿軒の方が美味しいと思っています。お値段も1,155円と「とらや」よりも安いですし、手近なお遣い物としてよく使っています。こういうお店が歩いて行ける距離にあることをとても幸せに思います。
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