あずまみなもとのまさひさ、と読むそうです。
築地場外市場にある打刃物の専門店です。以前から一度行ってみたいと思っていたのですが、ようやく行くことが出来ました。久しぶりに築地に行きましたが、もうほとんど観光名所と化していますね。買い物をする人は勿論、カメラを提げたカップルや外国人がたくさん居て、とても賑わっていました。
今日の目的はこちら。
刃渡り3.5寸、小出刃です。恥ずかしながらこれまで出刃は5寸のもの1本しか持っておらず、以前からキスを捌く際にもう少し小さいのが欲しいなぁと思っていたのでした。
お店で用途と使用頻度を告げると、3.5寸と4寸のもの2種類を実際に「持ってみて下さい」と言われます。実際に手にしてみると、いま5寸を使っているのと比較して4寸はちょっと中途半端な大きさでしたし、小さな魚を開いたり腹のところの骨をすき取るのにはやはり3.5寸の方がやりやすそうだったので、こちらにしました。
鋼の材質がどうとか、詳しいことは分からないのですが、お店の方が私の用途や意図を根気強く聞いて下さり、それならこれで十分ですよ、と勧めて下さいました。
片側は軽く裏押しがしてあり、研ぎ方も、表の刃の角度に合わせて砥石を当て、かえりが出たら軽く裏から押す程度で良いとのこと。これはいつもやっているやり方なので、それで大丈夫と言われて安心しました。
「正久」の銘が入っています。
実は今日は釣りに行く予定にしていたのですが、お天気がはっきりしないことと少し嫌な風が吹いていたので、来週にリスケしました。狙いはアジとキス。早くこの小出刃を試してみたいものです。
東源正久
<住所> 東京都中央区築地4丁13番7号
<TEL・FAX> 03-3541-8619
<休業日> 日曜・祝祭日・市場休市日
<営業時間> 5:30〜15:30
私のような素人がお小遣いで気軽に買える出刃は
ほとんどありません。
その点、東源は値段が庶民的で、私が買ったのは3,400円。
スーパーやホームセンターで買うのと変わりません。
まぁ、何にどこまでこだわるか、ですがね(笑)
当方の出刃はコーナンのセールで4000円。ちなみに銘は「関孫六」(冷や汗)です。
所詮は道具なんだから切れればいいやという気持ちと両方あって、微妙なところです。
ここら辺は釣りの道具と似てますよね(笑)
私でも、ちょっと驚いてしまうことも多いです(笑)
景気の波に左右されやすい業種なだけに生き残りを
かけて観光地化していかないといけない地元事情も
あるようですね。
それにしても小出刃を買いに築地とはさすが。
ちなみにうちの包丁は結婚祝いに両親からプレゼント
していただいた杉本、出刃は沖縄に移住した釣友
からいただいた種子島の打ち物です。
いただきものばかりですが、身分不相応かもしれません(笑)
見慣れないカフェや新しい食堂のようなお店が増えていて、
これなら1日楽しめるだろうなぁと思いました。
小出刃は以前から買えば一番使うだろうと思っていたのですが、
私のお小遣いでは杉本や正本、有次などの有名どころはとても買えません。
どうしようかなぁと思っていたところ、ある先輩が東源正久のことを教えてくれたのです。
お店の人も、素人には素人に合ったものを勧めてくれたようで、
分相応のものが見つかって良かったです。大事にします(笑)