Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

ガイドラップ(その4)

2008年05月02日 | ロッドビルド

1/4ピースを仕上げに掛かっています。

ガイドラップが終わってコーティングを都合3回行ったのですが、ちょっと失敗してしまいました。具体的には上の写真で、ティップから2番目のLSGのところが、コーティングがダマになってしまい、いびつな仕上がりになってしまいました。

このいびつな段差の原因は、2回目のコーティングの際にトップから順に作業をし、一番最後(バット側の4個目と端面の部分)まで行ってまた2番目のガイドに戻った時に少し塗り足したところがあって、そこだけ硬化の度合いが変わってしまっていたことから、乾いた後いびつな樽型が出来てしまったことによります。3回目を塗る時に何とか修復しようとしたのですが、結局そこは金平糖と同じ原理で、尖ったところは尖って、凹んだところは凹んだままで仕上がってしまいました。失敗です

因みにうまく行かなかったのはこの1箇所だけで、他は何とか綺麗に仕上がっています。



こういう場合、まずペーパーを掛けて段差を均すことを考えます。ペーパーを掛けた跡が白く残りますが、その上からコーティングをすると綺麗に透明になりますので、それが一番綺麗で手っ取り早い方法です。今回もそうしようと思い、前後のブランクを傷つけないようにマスキングテープを巻いたところが冒頭の写真です。

ところがいざペーパーを掛けてみると、スレッドの巻き初めと巻き終わりの段差の部分でコーティングが薄くなっているところが削れ、下のスレッドを傷めてしまいました。またまた失敗です

こうなるともう巻き直すしかありません。ドライヤーで表面を温め、スレッドの足の上にあたる部分にカッターで切り込みを入れ、スレッドとコーティングを剥がしました。ブランクに残った跡は定規の背で擦れば綺麗になります。



サクッと巻き直し。



そう言えば先日ご質問があったので、この途中で2巻きメタリックを入れるやり方について、ちょっとだけ写真を撮ってみました。

スレッドは右から左に巻いています。まず、メタリックを長さ20cmほど切り、メインの赤のスレッドの下をくぐらせるようにして挟み込みます。



次に、手前に見えている赤とメタリックをそのままの位置関係で2本纏めて持って、そのまま2周巻きます。



メタリックの端をメインの赤の下をくぐらせて、上からメインのスレッドで押さえるように巻いてきます。そして、適当なところでメタリックを切れば完成です。他にもやり方はあるのかも知れませんが、私はずっとこのやり方でやっています。

さて、巻き直した1箇所をコーティングしなければなりませんが、ここは先に2/4ピースのガイドを巻いてしまって、それと一緒にコーティングしようと思います。あぁそれから、1/4ピースのお尻のところも(これも趣味の問題ですが)綺麗な樽型に仕上がりました。



2/4ピースのガイドは里帰りしたロッドから再利用します。これからガイド(3個)をバラし、夜までにガイドラップを終わらせる予定です。少しお天気がよくありませんが、出来れば今晩1回目のコーティングまで行きたいと思っています。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
« エスプレッソ(Bialetti) | トップ | ガイドラップ(その5) »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なるほど (かっしー)
2008-05-02 21:03:52
“途中の2巻き”、わっかりました~。

メインのスレッドは透けないヤツを使う必要がありますね。


でも、実際やるとなると上手く出来るかなぁ…。(汗)

練習しないと…。
返信する
ちなみに (魚花)
2008-05-02 23:06:44
メタリックを挟み込む時に2つに折って挟むと、
メタリック2のメイン1となって、また表情が変わります。

キモはメインを引っ張ったままやることで、
初めはちょっと慣れが必要かもしれません。

頑張ってやってみて下さいね
返信する
ペーパー掛けは (ウエポン)
2008-05-04 20:13:11
なかなか難しいですね~
すぐにスレッドに到達して「あ”っ」
という感じになります

返信する
たしかに (魚花)
2008-05-04 22:52:54
境目の見極めが難しいですよね。
今回も見事に失敗してしまいました・・・
返信する

コメントを投稿