久しぶりに海の風に吹かれたくなって、釣りに行って来ました。
釣り物は東京湾の春の風物詩、エビメバルです。これは淡水に棲むモエビをエサにしてメバルを狙う釣り方で、冬場の禁漁期(船宿同士の自主的な申し合わせ)を挟んで2月に解禁となる釣り物です。
実はこの釣り用のロッドを昨年組んでいたのですが、残念ながら昨年のシーズンは結局釣りに行くことが出来ず、悔しい思いをしていたのでした。今日はその初陣です。
幸いお天気も良く、風も殆どありません。7時半に河岸を払い、向った先は横浜の本牧埠頭沖。釣り方は至ってシンプルで、胴突きの3本針、錘は20号、エダス35cmのロングハリス。エサのモエビは尾羽を切って、その切り口から針を刺して腹側に抜き、モエビが真っ直ぐになるように付けます。タナはベタ底が基本ですから、まず仕掛けを底まで落とし、底を取ったら少し巻き上げて止め、あとは静かに待つだけです。
こうして書くと、のんびりとした待ちの釣りのように思われるかも知れませんが、実際は根の荒いところばかりを狙っていますので、油断するとすぐに根掛かりしてしまいます。逆に、その根の起伏をなでるように狙わないと魚は居ませんから、積極的に根(というか底)を攻めていくことが必要で、従って終始ラインは出したり巻いたり、結構忙しいところがあります。
アタリは「コツ、コツッ」と明確ですし、向こう合わせの釣りですから、掛かればあとはバラさずに巻き上げるだけ。メバルもカサゴも体の割に引きますから、ライトなタックルで狙うのは、これでなかなかスリリングです。
今日は久しぶりに連れと2人で行ったのですが、釣果は合わせて23尾。内訳は、メバルが9尾、カサゴが14尾と、家族で頂くには十分過ぎるほどの釣果でした。圧巻だったのは連れが釣った本日の最大魚。
これで26cmあります。海面に浮いてきた時には思わずまわりから声が上がったほどで、私もこのサイズは久しぶりに見ました。
私の方はちょっとかわいく、メバルの最大は23cm(冒頭の写真です)。一方のカサゴは比較的小さいものが多く、最大で20cm(もっとも、カサゴの20cmって結構立派ですけどね)。お約束のクーラー満タンの図。
という訳で、今日は釣りとしては一日とても楽しめたのですが、新調したロッドの方は、正直言っていまいちでした。エビメバルは通常20号の錘を使うのですが、今日は両隣に断って、15号を使わせて貰いました。理由は簡単で、このロッドで20号は文字通り荷が重い、というか、15号でもアップアップという感じだったからです。
このロッドはティップが弾性の高いUM(Ultra Modulus)グラスで出来ているのですが、錘をぶら下げるとその肝心の部分が真下を向いてしまい、メバルの繊細な食い込みを捉えることが出来ません。勿論、ベリーからバットにかけて力はあるので、それで釣りにならない訳ではありませんが、何となく中途半端な釣り方になってしまいました。
もうひとつ。根掛かりをかわしながらの釣りでは、「あ、まずい」と思った瞬間に錘をすっと上に上げる動作が必要なのですが、このロッドは魚を掛ける前から既に十分曲がり込んでしまっているため、根をかわそうととっさに持ち上げても反応が鈍く、結果的に竿の弾力で根に掛かってしまいます。そんなことが幾度となくありました。
要するにブランクの選定を誤った私のミスです。あまり参考にならないとは思いますが、冒頭の写真、23cmを掛けた時のロッドの曲がり具合です。(今日は連れが居たので、こんな写真も撮って貰えました。)
因みにこのロッドは2ピースです。それとは思えないほど良い曲がりをしているのは確かなのですが・・・。
さて最後に、今日のお魚をどうやって頂いたかですが、まずメバルは刺身、塩焼き、煮付けと定番3種。これは文句なしに美味かったのですが、今日のヒットは何と言ってもこれ。
カサゴの味噌汁です。以前から船宿の船長に「絶対美味いからやってみな」と言われていたのですが、今日は型の小さいカサゴが多かったので、試しにやってみました。ウロコを落としたカサゴの内臓とエラを取り、背鰭や胸鰭も全て落としてまるっぽにします。鍋にお湯を沸かし、カサゴを入れ、アクを丁寧に取りながら煮ることしばし。出来上がりに味噌を溶き、お椀に盛ってネギをふれば完成です。
一口すすると、あら不思議。魚臭さもなく、極上の出汁が出ています。言葉を失う美味さ。これまでは小さなカサゴも下ろして刺身やから揚げで食べていましたが、これからはこの一品は外せませんねぇ。
・・・という訳で、今はただ心地良い疲労感と爽快感に浸っています。洗心さんの言葉ではありませんが、これでまた明日から頑張れる、そんな感じです。
メバル 26cm は、そりゃあ声も上がりますわね!
「7時半に河岸を払い」って言い回しが、なんとも場数を踏んでる感じ
「両隣に断って、15号を…」ってのは、やっぱり船ではみんなと違う
仕掛けを使うのはマナー違反になるんですか?
その辺のノウハウはやっぱり、慣れた人が一緒じゃないと
『そんなの知らないもん』
って事になりかねないですね…。
catch & eatも良いなぁ。
ぐらぐら来ましたwww
久しぶりの海だったので、堪能しました。
乗合船の場合、使う錘の号数は大抵、船中で統一するようですね。
重いを使うのは平気だと思いますが、一人だけ軽いのを使っていると、
潮が速いと仕掛けが流されて、隣近所、ひどい時は反対側の人と
おマツリしてしまいます。
あと、自分だけ太いラインを使うのも、近所迷惑になりがちです。
エビメバルは、道具立てもシンプルで手も汚れませんし、
何よりもどちらも釣れて嬉しい(美味しい)魚種ですから、
なかなかオススメですよ。
機会があればまたご一緒しましょう
今回、写真はロッドのベンディングカーブだけでお許し下さい。
連休前後とはまだ少し先ですね。
いい岩魚に会えるのをお祈りしております。
今年も帰省の予定はありません。ちょうどその頃、
家の方が佳境に入っていると思うので。
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併せて、近況のご報告も・・・