このところ温泉と言えばこの宿ばかり。新緑の山間を縫うように上がると、前橋や渋川の市街地よりはかなり涼しい。
着いた日は薄曇り。川沿いの新緑が湯気に煙る。
晩御飯は山菜や地のものが並ぶ。お箸のすぐ上にある月見の小鉢は、わらびのたたき。ここまでの手間を想像しただけで背筋が伸びる。
手前左は刺身蒟蒻と、銀光(虹鱒)のお造り。大葉に乗った蕗味噌は、最後のご飯まで取っておく。
土鍋で蒸した野菜のバーニャカウダ。下げに来た時に鍋が熱くて持てないのは初めてですと言われ、何だか恥ずかしい。
いつもカミさんのをつまんでいた上州麦豚のソテー。レモンを搾ると意外に新鮮。
茶蕎麦の蕎麦寿司でひと休み。
久々のグラタン。チーズやホワイトソースが苦手だった私が、この手の料理を食べられるようになったきっかけの一品。焦げ目の下はもちろん山菜ばかり。
焼き物は、すべり込みでぎりぎり間に合った筍。
ご飯は温泉ゆかりの「湯けむり米」。山を越えた先の魚沼も有名だが、このコシヒカリは何度食べても抜群に美味しい。
明けて朝御飯。昨日夜から、例えば蕗やこごみを、一体何種類の料理で食べただろう。茶碗蒸しには茸や山菜が溢れ、ご飯はもちろんお代わりする。
今朝は珍しく朝御飯の後にそぞろ歩き。
並びの酒屋さんで、宿で毎度感動する温泉ゆかりのお米を買い、道の駅で野菜を仕入れて東京に戻る。
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