Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

アナゴの仕掛け

2009年05月20日 | 釣具・ウェア・小物等

今年のゴールデンウィークは珍しく何度も釣りに行き、しかもそのどの日もお天気が良かったとあって、柄にもなくすっかり日焼けしてしまいました。会社で色々な人に会うたび、「くろっ!!」とか「何か他のバイトしてきたの?」とか言われたりという日がまだ続いています。

昨日も会社で以前一緒に釣りに行った友だちに会い、日に焼けた話から江戸前のキスとアナゴで割といい思いをしたことを伝えると、彼も一度やってみたいという話になり、それじゃあということで近々釣行を企画しようとしています。

細かい道具はこちらで用意すれば良いと思い、家に帰って道具をチェックしていたら、とんでもないことに気付きました。あ、いえ、釣りに全く興味のない方には面白くも何ともない話なので恐縮ですが、実はこれまでアナゴ釣りに使っていた錘は(右手と左手の2本竿なので)2つとも25号だと思い込んでいたのですが、よくよく見ると、冒頭の写真の通り、片方が少し小さいではありませんか。

沖釣りの乗合船では、他の人とのオマツリ(糸や仕掛けが絡むこと)を避けるために、使う錘の号数は統一するのが普通です。勿論、潮が緩い時や人数が少ない時はそれほど神経質にならなくても良いものですが、しかし、同じものだと思って2本竿で使っていた錘が実は20号と25号だったなんて、釣り師のはしくれとしてはちょっぴり恥ずかしい気が・・・

ただ、とりあえずこれまで、これがためにオマツリが多発したとかいう訳ではありませんし、実際は船も揺れて上下していますので、この程度のバランスの差は全く気にならなかったというのが正直なところです。まぁ、初心者の不心得とお許し願いましょう。

ところでアナゴの仕掛けですが、使う錘は写真の釣鐘(つりがね)錘と言って、錘の真下に仕掛けを結ぶようになっています。



ここに仕掛けを1本もしくは2本ぶら下げるのが一般的ですが、私がやっているのはこんな形。



キス用の片天秤に釣鐘錘を付け、仕掛けを錘の下と天秤の先の2箇所に付けます。実はこのやり方、私がいつもアナゴに行く船宿の若船長が教えてくれたもの。もっと言えば、私はこの船宿でしかアナゴをやったことがないのですが、もう何年も前に初めてアナゴをやってみたいと行った時、私よりもひと回り以上も若い船長が文字通り手取り足取り教えてくれたのがこのやり方です。天秤もその時に貰ったものを、そのままずっと使っています。

釣具屋に行くと色々な仕掛けや天秤が売っていますが、私はこのやり方しかやったことがなく、いい時はこの仕掛け(しかも1本竿で)17本取ったこともありますから、ベースの条件はクリアされている、つまり、あとは腕次第だと思っています。

仕掛けも、なくなるたびに釣具屋に行って、その時に店頭に並んでいるものを適当に買っています。ハリスの部分はビーズを使ったり蛍光パイプを使ったり色々ですが、これまでの乏しい経験ではあまり釣果には関係がないような気もします。そこら辺は、プロの釣具メーカーさんにお任せしましょうかね。

エサは青イソメを縫い刺しにたっぷり付けて、船下の海底をトン、トンと小突いていきます。こうして仕掛けを眺めていると、またあのアナゴの「ガツ、ガツッ」という齧るようなアタリが手に蘇ってきます。

東京湾のキス・アナゴのリレー船は、遅くとも梅雨時までとシーズンが短いのですが、今季は何とかあと1、2回は行きたいものです。それまでに、釣鐘錘の25号をもう1個か2個買おうと思っています。

ええ、ええ、買う時は大きさをよく見ないとね・・・

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