グリップの作業が終わったので、次はガイドラップです。
まずガイドセッティングを決めなければなりませんが、ここは皆さん御用達、Fujiのカタログに掲載されているガイドスペックを参考にしましょう。恐らく私も皆さんとやり方は同じで、長さや用途が近いスペックの値を参考に仮組みをし、実際にリールをセットしてラインを通し(なので、先にグリップまわりの作業を終わらせるのですが)、ガイドの前後でラインの角度が付き過ぎていないか、ブランクのベンディングカーブにラインが自然に沿っているかどうか、確認しながらセッティングを決めて行きます。
Fujiのカタログに参考となるスペックが載っていない場合、私はとりあえず一旦1.2の等比でガイド間隔を計算します。一方で、バットガイドの位置を仮に決め、ティップからのガイドの個数を計算します。ガイドリングの大きさは、使うラインやリーダーの太さでまずトップを決め、バットの方は使うリールの大きさや用途に合わせて選びます。あとは試行錯誤あるのみです。
今回のロッドは、里帰りしてきたバージョン1のガイドスペックをそのまま踏襲します。念のため仮組みしてラインを通してみましたが、(ブランクが同じなので当たり前ですが)イメージした通り、ラインがよくブランクに沿っていますし、何よりも実戦で散々テストされてきた訳ですから、迷わずこのまま行こうと思います。
さて、今回のロッドは前作のバージョン1を振り返りながら作業を進めると言ってきましたが、事前に目に付いたいくつかの課題のうち自分で最もショックだったのが、このガイドラップです。
バットガイドのT-YSG25ですが、お分かりになるでしょうか?ガイドフットの根元の部分が割れています。
ロッドが折れてしまったこともショックでしたが、このクラックを見た時、一体どうしたらこんなことになってしまうのだろうと正直考え込んでしまいました。私はこれまで大口径の片足ガイドを使うことは少なかったですし、魚を掛けただけでなく恐らく根掛かり等で力が掛かったせいだとは思うのですが、ともかくこんなに派手にクラックが入ったのは初めてです。よく見ると両サイドともこうなっています。
当時使っていたコーティング剤はマタギのバーリーコートで、仕上がりが硬いのは知っていましたが、いつかこういう問題が起こるのではないかと思っていました。因みに今はバーリーコートをやめてもう少し柔らかめのコーティング剤を使っていますが、管釣りロッドのように極端に曲がるロッドに使用しても、クラック等の問題は起こっていません。ここら辺は好みの問題と思いますし、ガイド自体が外れてしまった訳ではないのですが、しかしやはりクラックそのものはあまり見栄えの良いものではありませんね。
このクラックはバットガイドとその1個上のガイドで見られました。以前サバロで教えて頂いた、「バットガイドとその1個上のガイドは一番力が掛かる」というのは本当だったなぁと改めて感じた次第です。対策として、今回のバージョン2ではこの2箇所はダブルラップすることにします。使うのは同じナイロンのスレッドですが、コーティング剤もバーリーコートよりは柔らかめのものを使いますし、もし同じ程度の負荷が掛かっても問題が起きることはないと考えています。
割れが嫌なので今はウレタン系を使ってます
強度的には何ら問題有りませんね
比例すると思うので悪い気はしませんね
逆にここまで酷使してやったか
という感じですw
ただエギロッドでガイドフット先端が薄っすら
初釣行で割れるのは泣けてきます
ちなみにバット側2個ですね
確かに柔らかいですものね。
強度的に問題ないのなら、何もエポキシ系にこだわらなくても良い気がします。
ただこのロッドは自分で使うものではなかったのと、
使われ方が想定外だった点で、ショックでした。
ガイドフット先端の割れについても仰る通りですね。
今回のロッドも何箇所か割れています。
これについてはまた別項で考えてみようと思います。