Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

構想:バス用ベイトロッド

2008年11月15日 | ロッドビルド

次のロッドについてですが、メキシコ在住の友人ドン・ホセ君から、バス用のベイトロッドを組んで欲しいと言われています。正確には、依頼を受けたのは随分前のことで、なかなか手が出ずにいたのですが、ようやくその気が湧いてきました。

その仕様については何度もメールでやり取りし、あとはパーツを発注するだけになっています。今回のロッドのテーマは「釣り味」です。ドン・ホセ君の言葉を借りれば、「細いライン、曲がるロッドで、1尾1尾の釣り味を楽しみたい」というものでした。

まずはブランクの選定です。メキシコまでの輸送を考えると、コスト的に1ピースは断念せざるを得ません。となると2ピースですが、市販のブランクで2ピースとなると、US物のグラファイトを取り寄せるしかありません。しかし、これまでの乏しい経験から想像するに、値段(送料込み)の割にはダルいブランクが多い気がするので、シャープな釣り味を楽しむにはどうかな?と思わざるを得ません。

細身で高弾性のグラファイトが2ピースで有れば試してみたい気もしましたが、ブランクで入手出来るのはどうしても1ピースになってしまいます。(因みに私は、1ピースのブランクを安易に2ピース化することには疑問を持っています。1ピースは1ピース、2ピースは2ピースの前提での設計になっていると信じているからです。)

色々と悩んだ挙句に辿り着いたのが、グラスのブランクです。キャストフィールはグラファイトとは全く違いますが、魚を掛けてからの粘りとパワーついては、グラスの方に分があると思っています。今回選んだのは、その中でも弾性の高いUM(Ultra Modulus:超弾性)グラス。長さは6f、薄肉のチューブラーで、並継ぎの2ピースです。

写真の通り、グラスの白、というよりも、少し緑色がかった乳白色をしています。合わせるガイドはステンレスのゴールド、メインのスレッドは赤で行くことに決めています。なかなかド派手なカラーリングですが、これでかの地の10ポンドバスに真っ向勝負を挑んで貰います。

この週末はまだ色々と雑務が残っているので、今週どこかでパーツを発注して、来週末から作業に取り掛かる予定です。今回は、前々作のパックロッドと同様、自分のロッドではないという特別な緊張感がありますが、出来ることは出来るだけ丁寧に、しっかり組んで行こうと思っています。

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4 コメント

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羽ぴょんさん (魚花)
2008-11-18 22:09:20
お久しぶりです。
と言っても、ずっとブログを拝見しているので、
久しぶりという気はしないのですが(笑)

個人的にグラスは好きでして、ドン・ホセ君から
釣り味のいいロッドが欲しいと言われたとき、
ピンと来ました。

2ピース化は、仰る通りアクションと、それから
強度の点で、私の技術ではちょっと無理ですね。

道具番長さんのブログは最近発見したのですが、
モノへのこだわりに溢れていて、大好きです。
私も羽ぴょんさんの名前を見た時は驚きましたよ(笑)
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Unknown (羽ぴょん(職場))
2008-11-18 13:57:48
お久しぶりです(数年ぶりくらいでしょうか?)

グラスRODのビルドは6本くらいやったでしょうか・・・
携行性を優先して1ピースを2ピース化するのも3本くらいやりました。
(印籠継ぎにしましたがペグの硬さが撓りにかなり影響するようで、全て釣り味が変わってしまいました)

対象魚が対象魚なので僕の場合は低番手のフライRODを流用しても何とかなるので、来年はグラスの#3かカーボンの#2でギル用RODを作る予定です。

PS
道具番長さんのブログでコメントを見つけたときは驚きました。
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エスさん (魚花)
2008-11-15 22:32:53
バス用のベイトロッドは初めてなんですが、
グラスでグイグイ曲がるロッドを組んでやろうと
思っています。

10ポンドとは言わないまでも、でっかいバスを
釣って欲しいですね。
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これは。 (エス)
2008-11-15 21:25:50
おおっ!ベイトロッドですか~!

グラスの曲がりなら釣り味が楽しめるでしょうね~
10ポンドバスの写真が見てみたいです
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