E. S. ガードナー(A. A. フェア)の Cool & Lam シリーズ第16作、You Can Die Laughing(1957年)読了(邦題『笑ってくたばる奴もいる』)。
ある日、見るからに金持ちのテキサス男がやって来て、ウェルズ夫人という女性を探せと言う。住まいを訪ねて旦那に聞いても何だか要領を得ず、胡散臭いと睨んだラム君が調べて行くうちに、ある富豪の遺産が絡んでいることが判明する。
一度はそのテキサス男に「お前なんか所詮その程度の三流探偵だ。いやぁ、笑わせてもらったぜ。」と侮辱されたラム君。タイトルの "You can die laughing." という言葉は、その時ラム君が言い返した台詞(邦題とはちょっとニュアンスが違うが、文脈に沿って訳せば「笑いたけりゃ死ぬまで笑ってろ!」という感じ)なのだが、最後の最後に笑うのはテキサス男かラム君か・・・
それは勿論ラム君なのだが、事件を解決するだけでなく、最後の最後にそのテキサス男を完膚なきまでにやっつける。しかもキレることなく静かに、そして完璧に。
前作から少し間が空いたのは、寄り道して他の本を何冊かかじっていたからなのだが、選りによってそれがまたハズレばかり。ラム君シリーズ全29作、折り返しを過ぎたと思うとちと寂しい。
A. A. Fair, a.k.a. E. S. Gardner,
You Can Die Laughing
(Kindle)
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