我が家の冬の風物詩。これを食べないと冬が来た気がしません。
「え?水ようかんが冬の風物詩?夏じゃないの?」
そう思われる方も多いのではないでしょうか?私も最初はそう思いました。水ようかんと言えば、缶詰のような金属パックに入ったプリンもどきのものしか知らなかった私にとって、初めてこの水ようかんを食べた時のカルチャーショックは相当なものでした。まず怖気づいたのがそのパッケージ。
どうやら福井では、水の冷たいこの時期に水ようかんを作るようです。実は家人の実家が福井でして、まだ結婚する前、学生時代にこの箱を初めて見た時、何となく田舎臭いそのパッケージに、「どうして水ようかんがこんなに薄くてショボイ箱に入ってるんだ?」とあまり期待もしていませんでした。
開けると中には薄いプラスチックの容器があって、裏側に縦横の仕切りが切ってあります。どうやらこの型に水ようかんを流して、冷やして固めるようです。仕切りに沿って切ったのが一番上の写真です。こんなの、事前に聞いてなきゃ食べ方分からないですよね・・・。
ところが、ひとくち食べてビックリ
夏のお中元で貰う金属パックの甘ったるい水ようかんとは全く別物。黒砂糖と小豆の風味と香りがしっとり残っていて、甘さがしつこくありません。冬の乾燥した空気で乾いた喉に、ひんやりと落ちて行きます。家人が言っていた通り、寒い部屋で炬燵に入って、よく冷やしたこの水ようかんを食べるのは、まさに至福。
爾来20年、毎年この時期になると家人の実家から水ようかんが送られてきて、これを食べると本格的な冬が来たんだなぁと思います。上質のお菓子の常として賞味期限がとても短いのですが、我が家では1日1箱~1箱半のペースで減って行きますので、賞味期限を割ったことはありません。これまで色々な友人に贈ってきましたが、たいていはみな私と同じようなカルチャーショックを味わうようです。
昔から変わらない味と包装。先日ある友人は「昭和の香り」と言っていましたが、こういう良いものはいつまでも残って欲しいと思います。
えがわ
福井市照手3-6-14
tel (0776)22-4952
fax (0776)22-5200
寒い頃になると、この味が何ともいえません。奈良中南部や伊賀上野、福井ではご当地名産の丁稚羊羹のお店が沢山あります。
大概が盆地性の気候の場所で冬場にぐっと冷え込む土地がこの羊羹作りに合っているようです。
こんなリンクを貼っておいていいですか?
http://camepota.net/sanpoguide/umaimon/ouda_nissindo_shogetudo/index.htm
初めてこの水ようかんを食べた時は驚きました。
ちょっとググって見ましたが、仰る通り伊賀上野や越前若狭、
京都や明石など、ご当地羊羹が沢山あるのですね。
いつかまた食べてみたいです
山本さんも甘いものお好きなようですね。
リンク歓迎ですよ。きみごろもって、味の想像がつかないなぁ(笑)