ジョルジュ・シムノンの A Man's Head(1930年)読了(原題 "La Tête d'un homme" の英訳版。邦題『男の首』)。
ある日、死刑を宣告されて収監中の男の独房に、脱獄を手引きするメモが届く。夜中に首尾よく脱獄できたものの、行く当てもなさげにパリの街を彷徨う男。それは実は、自らが逮捕しながらも男の容疑に納得がいかぬメグレ警視の、自身の進退をかけた大博打だった。やがて事態は意外な展開を見せ始める・・・
これまた名前は聞いたことがあっても一度も読んだことがなかったメグレ警視のシリーズ。常にパイプをくゆらし、ポケットに両手を突っ込む100kgの巨漢。アメリカのハードボイルドとはひと味違うが、タフで粘り強く男臭いところは、ちょっとフィリップ・マーロウを彷彿させる。
シムノン、もう少し続きます。
Georges Simenon,
A Man's Head
(Kindle)
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