先週、ゴーギャン展を見たその足で、館蔵品による「近代日本の美術」展の方も見てきました。
時間的にはこちらの方が長く居たでしょう。教科書で見たような有名な作品も並んでいます。一番の好みはやはり洋画でした。
黒田清輝はやはり私のなかでは別格。
(黒田清輝「落葉」1891年)
黒田清輝と同世代ですが、こちらは藤島武二。晩年に描いた日の出の情景。
(藤島武二「港の朝陽」1934年)
いつもながら佐伯祐三の壁文字には何故か心惹かれます。
(佐伯祐三「ガス灯と広告」1927年)
いつもは素通りしてしまう日本画ですが、じっくり見ていると洋画にはない繊細さが光ります。今回一番凄いと思ったのはこちら。
(上村松園「母子」1934年)
最後に、展示では一番最初のスペースに置いてあったものですが、ようやく実物を眼にすることが出来ました。
(荻原守衛「女」1910年)
この間から似たようなことばかり言っていますが、東京というところは本当に便利なところです。まさに眼福。これだけの展示を館蔵品だけでやってしまうところはさすがです。勿論、これらは所蔵しているもののごく一部でしょうから、ブリヂストンと同様、定期的に常設展も見に来る必要があるなと思いました。
近代日本の美術
東京国立近代美術館
2009年6月13日~9月23日
5点ともにイイデスネー
本日、投函の手紙でも書きましたが、
碌山美術館ー南安曇郡穂高町5095-1
はお薦めです。
文泉
絵葉書があっても気に入ったのがなかったり、
気に入ったのがあっても絵葉書にはなかったり、ですが、
いつも楽しみに選んでいます。
碌山美術館というのは知りませんでしたが、
荻原守衛の彫刻には今回とても惹かれたので、
機会を作って行ってみたいと思います。