ここのところあれこれと栗のお菓子を買っては楽しんでいましたが、今日はいよいよ真打の登場です。
デパ地下の和菓子売り場で一番単価が高いのが「とらや」だと思うのですが、あまりに値段が高いので、これまで殆ど買い物をしたことがありません。確か以前、練り羊かんを1本買ったことがあるのですが、値段の割には「こんなもんか」という感じがしたので、いつも前を通り過ぎるばかりでした。
ところが昨日、どうしてもその「栗蒸羊羹」の文字が気になり、ついに買ってしまいました。大きさは2種類ありましたが、当然小さい方で、それでもお値段1本2,415円。山形「やまり」の栗蒸し羊かんが送料込みでほぼ同じ金額。これでどっちが美味しいか決めてやろうと、意気込んで家に帰ります。
厳かに封を開け、包丁を入れます。栗は結構細切れで、「やまり」のような大粒がゴロゴロという感じではありません。栗は甘く、それは栗そのものというよりも、少し加工されたお菓子の栗という感じ。と言って美味しくない訳ではありません。ここら辺は好みの差でしょうが、和栗のほくほくした感じは「やまり」の方が上です。ですが、ねっとりとした羊かんにこの栗の甘さはよく合っていて、さすがにバランスが取れています。
羊かんの味を楽しむ(プラス、そこに栗の甘みを感じる)のなら「とらや」、純粋に栗の美味しさを楽しむのなら「やまり」と言えるようです。栗が圧倒的に美味しいのは「やまり」で、作り手の「美味しい栗を食べて貰いたい」という気持ちに溢れています。ですが、羊かんとしての美味しさは(この栗蒸しに限っては)「とらや」の方が上だと思います。これでもう少し値段が安ければ気軽に買えるのですがね・・・
とらや
池袋 西武百貨店 地下1階
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