フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

悪童日記はやはり衝撃的でした。

2006-04-20 00:58:00 | 読書会
アゴタ・クリストフ著、堀茂樹訳「悪童日記」を今日読みました。
衝撃的だったと全員の言葉でした。

双子の男の子の環境に適応するための試練が何とも凄い。
周囲から魔女と言われる男の子たちのおばあさんがまたまた凄い。

その凄いおばあさんに著者を重ねて見ている人も居ましたし、子どもの目が
作者そのものと思った人も居ました。
子どもが感じたことを作文にして保存する。それがこの作品の根底になっているようだ。

兄弟の前で、母親は自分たちの父親ではない人との赤ちゃんと一緒に爆撃に会って死ぬ。

国境を越え逃亡すると言う父親を助ける兄弟の前で父親は地雷を踏んで爆死する。
爆死した父親の上を歩いて双子の一人は国境を越えていく。

そこで本は終わっているのだが、始めて別れて生きることを選んだ兄弟がどうなったか、
興味がある。そして能力、体力兼ね備えた兄弟がどんな大人になり、どのような生活をしていくのか興味がある。

戦争下での一般人の生活、進駐軍側の生活。日本の戦争後を想い出させた。
精神的ショックと言うことの連続でも、メンテをしてくれるものもない。
自分で生きていくしかない。
私たちのディスカッションも話が飛びました。

ぜひ興味を持たれた方、読んでみてください。
御意見を聞かせてください。

今日は若いメンバー2人が、欠席でしたので彼女たちの言葉が聞けなかったのが残念でした。

次回は水上勉著「飢餓海峡」を読むことになっています。
上下巻でチョット大変なのに、来月からは第2週の水曜日(5月10日)に変更。

今回からお一人仲間が増えました。うれしいです。
コメント
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