5月から読書会は弟2水曜日になりましたが間違わずに集会出来ました。
今月は飢餓海峡(水上勉著)を読みました。
上下巻ですから、結構読むのに時間が掛かるかと思ったけど、
ドンドン読んでしまった、と言うのが皆さんの意見でした。
終戦直後の北海道、青森に実際あった事件をヒントに、著者が作品に
したと言っていますが、戦後の貧しい農村のこと、北海道の炭坑のこと、
村の生活習慣、村の貧困状態など詳しく描かれていますが、
どれも現在の生活からは想像も出来ない事ばかりです。
この小説の始めに起きた犯罪も、刑務所から出所した時に渡されるお金が
少なすぎたこと、出所するときの衣服も何年か前に刑務所に入ったときに
着ていた血のついた儘の物だったことが、原因していると書かれています。
出所して、すぐに何もお金がない、迎えに来る人も居ない。
彼らがまずは強盗をしてお金を作る。そこから作品は始まっていく。
そしてこのことがずっと尾を引き、登場人物の絡みあいが始まる。
身を売って生活している八重という女性が、明るく親切で、誠意があり
更にあか抜けした色白と、良いところばかりに描かれている。
水上勉さんのマドンナなのよね、と言う意見に納得。
水上勉さんの作品は常に弱者に対しての心遣いが見られる、
と言う意見にも納得。
水上勉作品は女性に人気があります。
この作品で、もう推理小説は書かないと言い切っているのに
興味が湧きました。
それだけ人物、推理性のストーリーに情熱を注いだのでしょうね。
6月14日(水)は新田次郎著「アラスカ物語」を読みます。
今月は飢餓海峡(水上勉著)を読みました。
上下巻ですから、結構読むのに時間が掛かるかと思ったけど、
ドンドン読んでしまった、と言うのが皆さんの意見でした。
終戦直後の北海道、青森に実際あった事件をヒントに、著者が作品に
したと言っていますが、戦後の貧しい農村のこと、北海道の炭坑のこと、
村の生活習慣、村の貧困状態など詳しく描かれていますが、
どれも現在の生活からは想像も出来ない事ばかりです。
この小説の始めに起きた犯罪も、刑務所から出所した時に渡されるお金が
少なすぎたこと、出所するときの衣服も何年か前に刑務所に入ったときに
着ていた血のついた儘の物だったことが、原因していると書かれています。
出所して、すぐに何もお金がない、迎えに来る人も居ない。
彼らがまずは強盗をしてお金を作る。そこから作品は始まっていく。
そしてこのことがずっと尾を引き、登場人物の絡みあいが始まる。
身を売って生活している八重という女性が、明るく親切で、誠意があり
更にあか抜けした色白と、良いところばかりに描かれている。
水上勉さんのマドンナなのよね、と言う意見に納得。
水上勉さんの作品は常に弱者に対しての心遣いが見られる、
と言う意見にも納得。
水上勉作品は女性に人気があります。
この作品で、もう推理小説は書かないと言い切っているのに
興味が湧きました。
それだけ人物、推理性のストーリーに情熱を注いだのでしょうね。
6月14日(水)は新田次郎著「アラスカ物語」を読みます。