ヘミングウエイの小説の中で主人公がイタリアで拳銃を買うシーンがある
日はまた昇るだったか、武器よさらばだったかは失念
何を買ったかは書かれてはいなかったけれど
イタリアで拳銃買うんだから
多分berettaだろうとおもった。
武器よさらばだったらこのM1915かしら
これベレッタの最初の拳銃で9X19mmを使う
ただこの9X19mm、いま世界中の警察と軍隊で使われている
9X19mm(9mmルガー)ではなくイタリアの独自規格で
威力が弱い
銃身の固定方法が後のものとちょっと違う
ガレージキットメーカーさんのつぶやき
これだけで上のM1915の改良版であるM1915/17であることが分かってしまうワタシ
博識なのではなく、多分同じ資料本を持っているから(笑)
あにはからんや、この結果
レジンのガレキとは言え、かなりの部分まで分解できるようになる模様
でこの方、原作の007でボンドが使っている.25口径のベレッタってどの型?
とのご質問
ちなみにWikipediaでは最終型の418としているが
1958年のDr Noで15年使っているという発言とは矛盾が出る
berettaの.25口径は、何度かモデルチェンジを繰り返していて
一番ややこしいのはこれM1935
日本のボンド解説のwebsiteで
このM1935を使っているとしているものもありますけど
それは間違いですね
使っている可能性があるのは上のヤツ
ややこしいのは
映画版のドクター・ノオの冒頭でのブースロイド少佐との有名なやり取り
ボンドは原作はホルスターごと支給されてワルサーPPKに変更します
映画では、ホルスターからベレッタ、それもM1934(もしくはうえのM1935
形がほぼ同じで刻印を見なければまず区別できない)
を抜き出してブースロイド少佐に因縁をつけられてPPKを持たされます
このベレッタはM1934だとしたら.32ACPのPPKより
大口径(.380ACP)だし重量も大きい
少佐が手で重さを測って、ご婦人用というくだりは
全然意味がないんですな
そのスレッドに書き込んだんですが
15年使っているとはいえ原作中(ムーンレイカー)で
ボンドはberettaを一回紛失しています
ベレッタと一緒に車(ベントレー)とそれに積んであった
長い銃身のコルトも
で、ラスト近くMからボール紙の箱に入った
2丁を
”これが必要だろう”
というメッセージカードとともに贈られます。
原作の007は大きく3つに分けられます
スメルッシュ(スメルシ)をあいてにする初期の3部作
SFっぽくなる中期
奥さんを亡くしてからの復帰するまでの後期
原作でもボンドはドクター・ノオでPPKに交換させられていますが
この時一緒にS&WM40センチニアルというダブルアクションリボルバーも
支給されていて、これもちゃんと使います
だけど次作以降はPPKだけになっちゃうのね
で、問題は銃を紛失するムーンレイカー以後
ダイアモンドは永遠に
ロシアから愛をこめて
これ出張しててボンドさん自分の車使わないので
サンダーボールでロンドン市内を自分のベントレーで移動するけど
この銃はでてきません
以後この銃の設定は忘れ去られ
ベレッタを取り上げられそうなときに
銃身の長いコルトを使ったこともある
というだけ
このくだり、フレミングが銃に詳しくない云々といわれていますけど
実際、WW2のころ、スパイに支給されて拳銃って.25口径はかなりの
ドイツのスパイの話など読みますと
軒並みモーゼル(マウザー)の.25口径が装備品として出てきます
秘密作戦に従事する情報部員が.25口径を持つのは
普通のことだったんじゃないかしら
英国秘密情報部が戦前から装備品としてストックしてあったというケースも
PPK支給以前は大立ち回り用に使っていた45口径はすっかり忘れられ
スカラマンガに銃は何を使っていると聞かれて
ワルサーPPK 7.65mmと答えさせています
スカラマンガ曰く
32ACP(7.65X17mm)より威力の大きな.22LRって割と珍しくないよ
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