面白い研究が発表されました。幸福感を感じる人は所持しているお金や廻りの人、環境ではなく特定の右脳の部位「楔前部(けつぜんぶ)」が大きいことが分かったのです。物質がいくら恵まれていても右脳の楔前部(けつぜんぶ)が発達していない人は幸福感はないのです。お金持ちや見た目の幸福≒幸福ではないことが科学的に証明されようとしています。又理化学研究所で将棋のプロ棋士を使った別の研究では「大脳皮質頭頂葉の楔前部(けつぜんぶ)」は「大脳基底核の尾状核」とともに第6感を司る重要な役割をしているようです。人間の幸福や第6感を使い危機を逃れる「楔前部(けつぜんぶ)」をいかに大きくするのか解明される時代が訪れるのかもしれません。化学的にも人間本当に大切なものは体や物ではなく心のようです。
ピンク色の右側半分が「幸福感をもたらす」楔前部(けつぜんぶ)
以下コピー1 第六感を直感として科学的に研究する試みは、理化学研究所と富士通の合同プロジェクトである「将棋棋士の直観の脳科学的研究」が最新のデータを提供してくれている。
このプロジェクトは、プロの棋士が「次の1手」をひらめく瞬間を脳科学的にとらえようとする試みである。
そこでMRI装置内に入った将棋の棋士が、詰め将棋の問題や必至問題の盤面を解くときの脳活動を測定し、プロ棋士とアマチュア棋士で比較している。
その結果、プロ棋士の脳で特異的に活動する2個所の領域が特定できたとしている。
その箇所とは、「大脳皮質頭頂葉の楔前部(けつぜんぶ)」と「大脳基底核の尾状核」であると発表している。
前者の「大脳皮質頭頂葉の楔前部(けつぜんぶ)」は、将棋盤面を見て瞬時に駒組を認識するときに活動する部位である。
つまり、直観をお膳立てする前段階の準備の際に活動する。
そしてこの部位が活動したその直後、時間にしておよそ「0.01秒」ほどのスピードで、「大脳基底核の尾状核」部位で直観が発生しているという結果になっているのである。
以下コピー2 幸福を強く感じる人ほど右脳の特定部位が大きいことを、京都大医学研究科の佐藤弥准教授らが突き止めた。幸福感と脳の構造の相関を解明したのは初めて。英科学誌に20日発表した。
心理学では幸福感の強さを質問用紙で数値的に計測できるとされる。佐藤准教授らは、質問結果と磁気共鳴画像装置(MRI)で測定した脳の各部位の体積で相関を調べた。
10~30代の男女51人で実施。質問用紙を使い、幸福感について尋ねた。質問への回答を数値化し、各人の脳の各部位の体積と比べた結果、幸福感が強い人ほど右脳の内側にある「楔前部(けつぜんぶ)」が大きいと分かった。
また、快・不快と人生の意味についても質問し、回答を数値化すると、同様に楔前部(けつぜんぶ)の体積と相関していた。快・不快と人生の意味の感じ方は幸福感と関わりがあるという心理学の知見を脳科学で裏付けた。
楔前部は左右の大脳半球にある。右側の体積だけ大きかった理由は、右脳が感情を担うとする説と関連する可能性があるという。佐藤准教授は「幸せの意味は古代の哲学者以来、考えられてきた。脳科学的な視点で幸福の一端を解明できた」と話す