アメリカは政府債務が20兆ドルで既に「米国が破綻しているということ。米国にはインフラを修繕するだけの余裕もないんだ。」そうした中、トランプ氏は貿易不均衡の是正により経済成長を実現すると主張。日本などと合意した環太平洋連携協定(TPP)から離脱し、自国の要求を突き付けやすい2国間の通商協定交渉を進めると表明した。米国製品の輸出に不利な円安・ドル高もけん制した。日米首脳会談に注目が集まりますが、トランプ氏が主張を引っ込めることは無さそうです。しかし、『保護主義的政策が家計を苦しめるだけでなく、国内産業の助けにならない』のは明らかで、間違った方向へ進んでいます。経済戦争が勃発することがないように日本はEUと連携を強めるべきでしょう。
以下コピー
ブッシュJr.政権との類似の方が大きい政権と語るリーマンショックを予言したピーターシフ氏
抜粋コピー
シフ氏は、米経済全体が金融緩和のおかげで成り立っていると見ている。
金利上昇による景気押し下げ効果はトランポノミクスの刺激策の効果を上回るといい、資産価格にも悪影響が及ぶと警告する。
「みんな金利急騰を無視し、たいしたことないと決めつけている。
減税と財政刺激策でカバーできるという言い訳だ。
金利が上昇するかの現実は、刺激策とは関係ない。」
では、金利上昇によって米経済が悪化すると見ているのだろうか。
そうではない。
シフ氏は金融緩和はやめられないと読んでいる。
「トランプも下院共和党の誰もが、非難されたくないから(変化を)望まない。
いつものことだ。
トランプ政権の閣僚に見識のある人がいても、この力学に変化はない。」
インフレ予想が高まりつつある中で、金融は引き締められない。
結果、「インフレは考えられているよりはるかに上昇する」との予想に行き着く。
トランプ氏が公約した保護主義的政策が家計を苦しめるだけでなく、国内産業の助けにならないと指摘する。 「輸入品のコストが上昇しても、アメリカ人が中国製品を買うのをやめてアメリカ製品を買うとは思えない。
そうじゃなく、アメリカ人が中国製品に高い値段を支払わなければならないだけだ。
そのお金がなければ、前のような量を買えなくなる。
輸入コスト上昇の結果起こるのは、消費の減少とバブル経済の縮小だ。」