日本で富裕層+超富裕層が急増しているようです。アベノミクス効果で2011年から急増していましたが、トランポノミクスで今後更に増えそうです。逆の言い方をすれば、富裕層以上に入れなければ、インフレ懸念が高まってくる日本での今後の生活はかなりきつい。景気拡大に伴い人件費高騰が予測されるからです。ニューヨーク市内ではファーストフードチェーンの最低賃金は2016年12月31日には時給12ドルになり、2018年12月31日には時給15ドルになる予定です。ファーストフードチェーン以外の外食産業も人材確保のために人件費アップを余儀なくされそうです。そのためニューヨーク市内のレストランではメニュー全体の値上げをせざるを得ない状況になっている。日本も早晩追随するはずです。※写真はニューヨークで一杯2千円のラーメン 日本も追随するのか?
以下コピー
今、日本に「お金持ち」が増えている。預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命・年金保険などの純金融資産保有額(保有資産の合計額から負債を差し引いた値)をもとに、野村総合研究所(以下、NRI)が5つの階層に分類して保有世帯数を推計したものである。
純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の「富裕層」、および同5億円以上の「超富裕層」を合わせると、2013年時点で100.7万世帯に。この結果を11年時点のデータと比較すると、「富裕層」は25.4%、「超富裕層」は8.0%、両者を合わせた世帯数は24.3%の増加となった。これは、NRIが同様の方法で推計した中で、00年以降のピークである07年の合計世帯数90.3万世帯を約10万世帯も上回る。
また、「富裕層」および「超富裕層」が保有する純金融資産総額は、それぞれ16.7%、65.9%増加し、合わせて28.2%の増加となっている。その総額241兆円は、ピークである07年の254兆円には届いていないが、09年、11年の推計結果を大きく上回った。この状況を、NRIの上席コンサルタント・宮本弘之氏は次のように分析する。
「『富裕層』の世帯数が大幅に増加したのは、11年時点では純金融資産が5000万円以上1億円未満であった『準富裕層』の多くが、この2年の間に資産を増やして『富裕層』になったためでしょう。『富裕層』および『超富裕層』の保有する純金融資産額の著しい増加は、保有する金融資産に占める株式や投信の比率が高いことが考えられます。そもそも『富裕層』および『超富裕層』には、上場企業等のオーナー経営者や、上場および非上場企業の株主が多く含まれるため、安倍政権下で行われたアベノミクスによる株価上昇がもたらした金融資産増加の影響が大きかったのでしょう」
とはいえ、「富裕層」および「超富裕層」の世帯数と資産規模は、経済環境や株価の影響を受けて大きく増減する。このままの調子で日本にどんどんお金持ちが増えていく……というわけではなさそうだ。
■お金持ちになるには5つの道がある
では、我々のような一般サラリーマンが経済的に豊かになるためには、どのような方法が現実的だろうか。ここからは、『ユダヤ人大富豪の教え』などの著書を持つお金の専門家・本田健氏にお話を聞いていこう。長年「お金持ち」の研究をしてきた本田氏は、「お金持ちになるためには大きく分けて5つの道がある」と語る。
1つめは、親から財産や会社を受け継ぐこと。つまり、そもそも生まれた家がお金持ちだったというラッキーなケースです。
2つめは、夫や妻が亡くなって、遺産として財産や会社を受け継ぐこと。昔、高額納税者番付が出ていた頃は、創業者の妻や家族がランクインすることが多かったように思います。創業者の多くは仕事にエネルギーを吸い取られて早く死んでしまうため、結果的にはその妻や遺された家族がお金持ちになるのです。
3つめは、大企業の従業員として仕事で圧倒的なパフォーマンスを発揮すること。海外ほどではありませんが、日本でも名のある大企業に勤めれば年収3000万~5000万円程度は狙えるのではないでしょうか。最近では、年収が1億円を超える人も増えてきました。
4つめは、自分でビジネスを興すこと。場合によっては1人で『フリーランス』として活躍する人もいるでしょうし、数人~数十人の会社を徐々に育てていくことになるかもしれません。上場、非上場など事業規模や形態によって、成功までの道のりもゴールまでにかかる年数もさまざまですが、いずれにしても、自分自身の才覚を最大限活用してお金を稼いでいく方法です。
5つめは、投資をすることで財産を増やしていくこと。投資の対象を不動産にするのか株にするのか、FXにするのかは、気の長さや今現在の手持ちの資産の大きさによるでしょう。株やFXであれば比較的短期間に換金できるので、すぐに結果がほしい人に向いています。逆に、不動産で大きく儲けるためには数十年単位の長い時間が必要なので、この投資によってすぐに豊かな生活を享受したいと思っている人には不向きです。
例外的に、宝くじを当てる、親戚のおじさんが亡くなって遺産が転がり込む、などのケースもあるにはありますが、期待すべきではないでしょう」