NHK「心の時間」での石清水八幡宮田中恒清宮司の言葉の二回目です。今回は「いのりとはなにか」についてです。これもまた田中宮司さんは含蓄に富んだお話をされていました。
「生活そのものが祈り・信仰です。」「祈りの最も大切なことは、他者を思いやることです。天台宗で『妄己利他』といいますがこの精神です。」「日本人は古来、祈りの中で他者のことをまず考える習慣をもっていました。こういう日本人の生き方を世界に広 . . . 本文を読む
鈴木大拙 没後五十年記念 大拙と松ヶ岡文庫展が7月02日〜2016年09月11日まで、多摩美術大学美術館(東京都多摩市落合1-33-1)において開催中です。
禅と日本の精神を英語で世界へ伝えた鈴木大拙(1870~1966)ですが、松ヶ岡文庫は大拙が起居し研究と執筆を続けた場所で約七万冊の仏教関連書籍を蔵する日本有数の文庫として知られています。「夫人ビアトリス・レーンや西田幾多郎、柳宗悦らに関わ . . . 本文を読む
第三講 色即是空しきそくぜくう
舎利子。色不異空。空不異色。色即是空。空即是色。受想行識亦復如是。
空即是色花ざかり
たしか小笠原長生氏(海軍軍人です)の句だったと思いますが、「舎利子みよ空即是色くうそくぜしき花はなざかり」
という句があります。ほんとうにこの一句は、これから申し上げようと思っている『心経』の精神を、たいへん巧みにいい現わしていると存じます。申すまでもなく、これ . . . 本文を読む