華厳経巻十一夜摩天宮品第十六「・・心は巧みな絵師のようなものである、一切世界の中で作りださないものはない。心と仏と衆生、此の三者は全く同じことを言っているに過ぎないのである。諸仏は一切は心が造り出しているのだとご存知である。もし心がすべてをつくり出していると覚ることができればその人は真の佛を拝することが出来る。心も身ではない、身も心ではない、こういうことが分って一切の仏事をなさば自由自在となる。も . . . 本文を読む
「離間語をはなれて(不両舌)、而も施を行ずるがゆえに常に財宝に富みて能く侵奪する者なく、眷属和睦して志業を同一にし、恒に乖諍(けじょう)することなし。」
(離間語とは不両舌のことである。両舌というと舌を二通りに使ふてあっちのひととこっちの人との仲を分離するように舌をつかいまわすこと。かかる離間語をはなれてしまって柔らかき和合の話を以て布施慈善を行ずるがゆえに常に財産に富んでよく侵奪する者がない。「 . . . 本文を読む