華嚴經金剛幢菩薩迴向品第二十一の一
「(菩薩は)復た是の念をなす。我れ當に一切衆生のために無量の苦を受け、諸の衆生をして悉く生死の沃焦を免出することを得しむべし。我れ當に一切衆生の為に、一切の刹、一切の地獄の中において、一切の苦を受け、終に(衆生を)捨離せざるべし。我れ當に一一の惡道において盡未來劫において諸の衆生に代わりて無量の苦を受くべし。何を以ての故に。我れ寧ろ獨り諸の苦を受くるも、衆生をし . . . 本文を読む
「精進の荘厳のゆえに能く魔怨を破して仏の法蔵に入る」とは、精は勢だすこと、進は絶え間なしにすすむこと。何年でも何百年でも続いて怠らぬのが進である。「魔怨」というは魔は天魔、人魔、煩悩魔、蘊魔、死魔という、四通りも五通りもある。天魔は第六天の魔王が悪鬼の類を使ふて人の善根功徳を妨げる。魔は梵に殺者(マーラというて善心を殺してしまうものをいう。
「定の荘厳のゆえに能く念慧と慚愧と軽安とを生ず」とは定 . . . 本文を読む