第十七 三力加持章(「真言宗義章」真言宗各派聯合法務所編纂局 1916)等より
(大日経に「我が功徳力、如来の加持力、及び法界力、とを以て衆生界に周遍す」とあり、行者の行と、佛の加持力と法界の力が一致したとき不思議が生ずる、とされるが、その大本は行者の「信」である)
行者の信水だにあらば三力具足して妙感妙応することけだし一念の頃にあり。
一切諸法は因縁より生ず、因縁相応するに非ずんば . . . 本文を読む
維摩詰所説經・方便品第二
(維摩が種々の方便により人々を導くことを表す。聖徳太子の維摩経義疏では「維摩は元金栗如来であり人々を導くために仏弟子となって現世に現れた」としています。)
爾時、毘耶離大城中に長者有り、名て維摩詰。已に曾って無量諸佛を供養して深く善本を植ゑ、無生忍を得て辯才無礙。神通に遊戲して諸總持に逮び、無所畏を獲て魔の勞怨を降し、深法門に入り智度に善くして方便に通達す。大願成就し . . . 本文を読む
大乗本生心地観経報恩品(全品書き下し)5/5(第三巻も報恩品。第二巻を偈文にしてのべたもの。王舎城の東北の小国・増長福の智光長者が、親不孝息子を連れて聞法に来たり、釈尊は再び四恩を説く。また三聚戒を説き懺悔をすすめ、事理二観(仏や浄土の具体的な姿を対象とする事観と真理を直接対象とする理観)による滅罪方法を教える。また報恩には真実の十波羅蜜行が大切とする。)「大乘本生心地觀經卷第三・大唐罽賓國三藏般 . . . 本文を読む
「・・六斉日・十斉日に女に近ずくべからず。此の日、子を生ずればその身かたわにあるべし。又親の怨敵となる也。(十斉日である1・8・14・15・18・23・24・28・29・30の各日には女性に近ずくな。この日妊娠すればよくない。)」「極楽寺殿御消息・北条重時」(北条重時は泰時の弟、連署となり執権・時頼を補佐する。極楽寺を創建し忍性を迎え開基とする。自身も出家し「観覚」と号す。仏教への篤い信仰を基とし . . . 本文を読む