第十五 帰依本尊章
(覚って福智を得て衆生済度を願うものあらば真言門に入りなさい、そして先ず曼荼羅に投華得佛して本尊を定めてその本尊を拝め)
若し善男子善女人ありて現身に無上菩提を得て広大の福智を具し一切衆生を利益せんと欲はば、須らく真言門に入りて所帰依の本尊を定め其の内証三密の法則を受得し而して後、昼夜に精進修行し、常恒に相続して退転せざるべし。必ず久しからずして本尊の悉地を成就し六神通(神 . . . 本文を読む
大乗本生心地観経(報恩品・全品書き下し)3/5はじめに・・33、古来この経の眼目は「報恩品」に説く、父母・衆生・国王・三宝の四恩説と四恩に対する報恩行にあるとされてきました。・大師の「梵網経を講釈する表白」には「・・風に聞く、情なき橋梓(きょうし・橋板)なほ父子の礼あり。智なき烏獺(うたつ・カラスや獺)もまた報恩の孝を懐く。いかに況や天地の尤霊なる、気を含める最貴、誰か父母の恩を忘れ、師僧の徳を忘 . . . 本文を読む
維摩詰所説經・姚秦三藏鳩摩羅什譯
佛國品第一
(此処では有名な「衆生の心清きにしたがって仏国土清し」の言葉が出てくる。舎利弗は「ではなぜ今仏国土は穴や茨がるのか」と問うと仏さまは「佛国土はもともと清浄なのだが衆生の罪垢によって荒れて見えるのだ」とおっしゃる。)
「如是我聞。一時佛、毘耶離の菴羅樹園に在り。大比丘衆八千人と倶なり。菩薩三萬二千。衆に知識されたり。大智本行皆悉く成就 . . . 本文を読む