「諸々の煩悩も、業も、身体も、また行為者も、果報も、蜃気楼のようなものであり、かげろうや夢に似ている」(竜樹・空性七十論)という言葉がありました。我々は業により様々な果報を受けていますが其のすがたも陽炎のようなものです。業のもとになる煩悩そのものが空なのですから。実体のないものにあれこれ悩むなということかもしれません。 . . . 本文を読む
お大師様は「秘蔵宝鑰・中」で「増劫の日は人皆十善を思い、減劫の年は家に十悪を好む」と書いておられます。」(減劫とは刀兵災・疾疫災・飢饉災の小の三災により人間の寿命が百年に一歳ずつ減少して、八万歳より十歳に至る期間を減劫という。 )まさに侵略戦争・異常気候・大地震・大火災等に責め苛まれている現在が減劫の真っ最中と思われます。これで望みがないのかというとしかし望みはあるとして更にそのあとに「・・時は濁 . . . 本文を読む
「・・弘治三年1557三月十二日、東山天皇、大定聖応国師の諡号を賜うこと・・」
関山慧玄禅師(関山慧玄とは -)
は、歴代の天皇から「本有円成国師」「仏心覚照国師」「大定聖応国師」「光徳勝妙国師」「自性天真国師」「放無量光国師」「無相大師」の諡号を送られています。東山天皇の在位は元禄時代、将軍は徳川綱吉。 . . . 本文を読む